実績がでる省エネ方策を模索していた

事業開発部 メンテナンス課
課長 松枝 久詞さま
アクトス彦根店には、7コースある25m屋内プールと、クアプール、屋外ジャグジーがあり、すべてを2つの温水ボイラーでまかなっています。これは彦根店だけでなく、スポーツクラブ全般にいえることですが、水道光熱費は経費のなかで大きなウエイトを占めていますから、省エネ方策があれば随時検討したいと思っていました。
ただし、省エネといってもさまざまな方法があり、すべてに取り組むわけにもいきません。きちんと実績がでるものを検討し、導入したいと考えていました。
実は、関西電力さんからこの提案をいただく1年前の平成28年頃、他社さんからもヒートポンプを使った省エネ方策の提案を受けたことがありました。しかし投資回収に5~6年かかるなど総合的に検討した結果、あまりメリットを感じられず、その際は導入を見送ったという経緯があります。
着眼点に関心。補助金申請もバックアップでスムーズに。
関西電力さん以外からもヒートポンプの提案をいただいていましたが、関西電力さんは循環システムの中でヒートポンプの特性である高効率かつ長時間運転で大きなメリットが出るプールの昇温系統に着目したもので目の付け所が良いなと感心しました。また投資回収年も2.2年ということでしたし、環境省の補助金(平成29年度二酸化炭素排出抑制対策事業費補助金)によって、工事費用の50%が補助されるということもあり、提案をいただいてから2ヶ月程度で導入を決めました。
申請書類の作成に関しても、関西電力さんにかなりバックアップしていただきました。補助金の申請は初めてでしたので、当初はうまくいくのだろうかという不安がありましたが、用意してもらった書類を私が確認して提出するだけでしたのでスムーズでした。弊社だけで申請しなければならなかったら、相当手間を要していたと思います。そもそもこの補助金が活用できなければ、導入は見送っていたと思います。
また、省エネ法に基づくCO2排出量1%削減という目標の達成にも貢献する点も助かっています。
ボイラー故障時も、
循環加温ヒートポンプのおかげで平常営業できました

マネージャー
飯塚 寧さま
25mプールとクアプール、屋外ジャグジーを温水ボイラー2基でまかなっていましたが、導入後は、25mプールはほぼ循環加温ヒートポンプのみで昇温ができています。
それによって屋外ジャグジーとクアプールの昇温に必要な時間も短縮され、かなり助かっています。
実は去年の冬、ボイラーが1基動かなくなるというトラブルが起こりました。しかし、循環加温ヒートポンプを導入していたおかげで、屋外ジャグジーとクアプールはボイラー1基でまかなうことができたんです。

その時は、1基が直っても、もう1基が故障するという状態が続いたので、もし循環加温ヒートポンプを導入していなかったら、お店の営業が危ぶまれていたように思います。
導入していてよかったと、本当に思いました。
想定以上の結果と、アフターフォローに大変満足しています
導入後の実績評価を拝見しましたが、回収年数が提案時の2.2年から0.9年に減っていて、非常に喜ばしいことだと思いました。電気代は増えましたが、それ以上に重油代が削減でき、全体的にはコストダウンになっているのもうれしいですね。CO2の削減量も当初より2倍以上削減できているようで、今後も省エネ、省CO2が期待できると感じています。
また、関西電力さんには、導入後に行っていただいた負荷測定において、システム効率の確認だけでなく循環加温ヒートポンプの設定温度の調整などアフターフォローも熱心に取組んでいただき大変満足しています。
弊社は全国に店舗がありますが、今回の提案は関西電力さんだからこそできた提案ではないかと思っています。今後、他店舗で導入を進められることを期待しています。