VPP支援システム K-VIPs導入事例

自社設備を活用して社会貢献 K-VIPsで電源Ⅰ’参加がスムーズに K-VIPs 自社設備を活用して社会貢献 K-VIPsで電源Ⅰ’参加がスムーズに K-VIPs

堺LNG株式会社 さま
堺LNG株式会社

 発電用天然ガスを製造・供給する同社では電力需給に貢献するため、自社設備を活用した電源Ⅰ’の調整力公募に参加。運用に先立ち、アグリゲーターからの全面支援を受けてK-VIPsを導入した。これにより使用電力量の「見える化」が実現。またクラウドで情報が一元共有できることからも、DR達成に不可欠なシステムとの実感を得ており、同社ではK-VIPsを活用し、今後も効率的なDR事業を進めていく。

社会的使命を果たしながら、報酬を得る

 電源Ⅰ’厳気象対応調整力公募を受けて、参加を決めたポイントは二つあります。まずなによりも、社会への貢献を果たすこと。私たちは発電事業者に燃料を供給する会社ですので、地域の需給バランスに貢献し電力の安定供給を支えることは、いわば社会的な使命と考えています。二つ目は、デマンドレスポンス(DR)による契約容量に対する基本報酬および発動時に制御した電力量に対する従量報酬が得られることです。

総務部 計画課長/樋口 貴哉 さま(右)
製造部 運営課/河原 正治 さま(左)

参加への不安はなく、コスト負担も不要

 電源Ⅰ’参加とK-VIPsの導入にあたっては、関西電力(アグリゲーター)から入念な説明とサポートがあり、初参加でもまったく不安を感じませんでした。私たちは、技術陣で一定時間運転を止めても差し支えがない機械を議論・選定し、契約容量を1350kWに決定。DRのメインリソースにBOG (ボイルオフガス)圧縮機を選びました。
 2019年の3月に電源Ⅰ’を締結し、同年7月から運用を開始しました。K-VIPsは4月の試験運用時から導入しましたが、私たちは現場を案内するだけで、ゲートウェイ機器の取り付け箇所の見極めやケーブル工事なども、すべて関西電力が責任を持って行ってくださいました。工事のための停電の必要もなく、初期費用やシステムの利用料を負担せずに済むことも大きな魅力でした。

BOG圧縮機/LNG貯蔵タンク内の圧力を一定に保つため、自然気化したガスを集めて1.7Mpaまで加圧し、送出系に送り出す

DRを「見える化」する不可欠なシステム

 工場として、使用電力データは以前から蓄積していましたが、ベースライン※を可視化する仕組みがありませんでした。K-VIPsなら使用電力量もベースラインも「見える化」が図れますので、DR指令を受けてすぐにベースラインを確認・実行するという一連の運用には、欠かすことのできないシステムです。
 2019年の夏は需給のひっ迫が一時あやぶまれましたが、DR発動までには至りませんでした。今後DRが発動されても、画面には1分値でグラフ表示され、使用電力量の推移や達成率が速報として一目で見ることができますので、契約容量を達成するにはとても有効なシステムだと感じています。

※ベースラインとは、DR発動がなかった場合に想定される電力需要量をいい、発動時は、このベースラインが達成状況把握の基準になります。
制御室の一角でK-VIPsをモニタリングする

日常業務にも、ベストマッチなシステム

 当社では工場全体の制御を24時間、常時3~4名が交代勤務で行っています。仮に勤務時間をまたぐDR発動があったとしても、引き継ぎ作業の一環としてK-VIPsを使用しますので、滞りなくスムーズにDR業務を進めることができます。また、達成率の速報を閲覧する機能を活用すれば、会社幹部へ集約した実績が報告できますし、私たちの日常業務にマッチした利便性の高いシステムだと思います。

制御室/工場の全設備をコントロールする

要望が反映され、進化し続けるK-VIPs

 当社がK-VIPsを試験導入した時期は、ちょうどシステムの最終開発段階でした。実際に使ってみて、必要とする機能はすべてコンパクトに搭載されていましたが、需給のひっ迫度合いを事前につかみ、よりムダのない待機を実現したいと、各電力会社が報知している「でんき予報」を画面に取り込んでいただくよう要望しました。この要望にもすぐに応えていただき、大変心強く感じました。  今後もK-VIPsの機能を最大限に活用した効率的なDR活動に取り組み、社会への貢献を果たしていきたいと考えています。

 LNGの受入・貯蔵・気化・送出を行い、製造した天然ガスを主に関西電力(株)の堺港・南港の両火力発電所に発電用燃料として供給している。一部は、隣接する日本最大の液体水素等を製造する(株)ハイドロエッジへ水素製造の原料用として供給するほか、LNG冷熱も提供。ローリー車によるLNG出荷も行っている。
〒592-8331 大阪府堺市西区築港新町三丁1番地10  
TEL.072-280-3270 
http://www.sakai-lng.co.jp/