●iPS細胞って何?どんなことに役立つの?
iPS細胞とは、人間の血液や皮膚などの体細胞に、ごく少数の因子を導入し、培養することによってできる多能性幹細胞です。〈①ほぼ無限に増殖する〉、〈②様々な組織や臓器の細胞に分化する 〉という2つの能力をもつことから、再生医療や新しい薬の開発を実現するために重要な役割を果たすと期待されています。
●iPS細胞研究所ではどんな研究をしているの?
iPS細胞研究所では、iPS細胞技術を用いた再生医療と新しい薬の開発を目指し、難病やケガで苦しむ患者さんに一日でも早く届けられるよう、日々研究に励んでいます。
病気やケガなどによって失われてしまった機能を回復させることを目的とした再生医療としては、現在、がんや糖尿病、心疾患、血液疾患等の研究が行われています。パーキンソン病、再生不良性貧血、血小板減少症、関節軟骨損傷、卵巣がんで臨床試験が進行しています。
新しい薬の開発では、患者さんの細胞から作ったiPS細胞由来の細胞を用いて体の外で病態を再現し、難病の治療薬を探索する研究も進められています。
iPS細胞研究所では、筋ジストロフィー、アルツハイマー病、筋肉の中に骨ができてしまうFOP(進行性骨化性線維異形成症)等の難病の研究に取り組んでいます。また、家族性アルツハイマー病やALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんを対象とした治験を井上治久教授らが開始しています。
●iPS細胞研究所が抱える課題とは・・?
iPS細胞は、再生医療や病気の原因を解明し、新しい薬の開発などの活用を目指して研究が行われています。しかし、研究を支える資金は、期限付きのプロジェクトが大半となっており不安定です。患者さんにこの技術を届けるためには、長期的な研究期間が必要であり、安定的に研究資金と優秀な人材を確保し続けなければなりません。
●一日でも早く患者さんのもとに!
このプロジェクトに皆様からご支援をいただくことで、iPS細胞研究を一歩一歩進め、iPS細胞を用いた再生医療や創薬などの新しい医療を一日でも早く患者さんにお届けすることを目指します。
●iPS細胞研究基金に、ご参加ください!
iPS細胞研究所の研究成果をもとに、複数の疾患において臨床試験が実施され、難病治療薬の開発へ着実に歩みを進めております。
今は不可能な治療を、一日も早く可能にするために、iPS細胞研究へのご支援をお願いいたします。たくさんの方々からのご寄付で成り立っている「iPS細胞研究基金」は研究活動を支える重要な柱となっています。
はぴeポイントでのご支援のほか、iPS細胞研究所への直接の寄付も以下ページから受け付けています。
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/fund/index.html
●ご支援の使途
iPS細胞研究基金に寄せられたご支援は、以下のような形で活用します。
1)医療応用や革新的研究の支援
2)優秀な研究者、研究支援者の確保
3)知的財産(特許)の確保と維持
4)研究支援体制、研究環境改善の取組み、情報発信・普及活動
●継続的な支援のお願い
長く続く研究活動にとって、より多くの皆様からの継続的なご支援は非常に大きな力となります。
研究の進捗は年3回のニュースレターでお届けしています。ご覧いただきながら、iPS細胞技術の「育ての親」として応援いただければ幸いです。
(ニュースレターを希望される方は、以下URLからご連絡ください)
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/contact/magazine/entry.php
iPS細胞を使った医療応用の実現のため皆様の継続的なご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。