●iPS細胞って何?どんなことに役立つの?
iPS細胞とは、人間の皮膚などの体細胞に、ごく少数の因子を導入し、培養することによってできる多能性幹細胞です。〈①ほぼ無限に増殖する〉、〈②様々な組織や臓器の細胞に分化する 〉という2つの能力をもつことから、再生医療や新しい薬の開発を実現するために重要な役割を果たすと期待されています。
●iPS細胞研究所ではどんな研究をしているの?
iPS細胞研究所では、iPS細胞技術を用いた再生医療と新しい薬の開発を目指し、難病や障害で苦しむ患者さんに一日でも早く届けられるよう、日々研究に励んでいます。
病気や障害などによって失われてしまった機能を回復させることを目的とした再生医療としては、現在、がんや糖尿病、心疾患、血液疾患等の研究が行われています。パーキンソン病においては髙橋淳教授らの研究グループが京都大学医学部附属病院と協力して治験を進めています。
新しい薬の開発では、患者さんの細胞から作ったiPS細胞由来の細胞を用いて体の外で病態を再現し、難病の治療薬を探索する研究も進められています。
iPS細胞研究所では、筋ジストロフィー、アルツハイマー病、筋肉の中に骨ができてしまうFOP(進行性骨化性線維異形成症)等の難病の研究に取り組んでいます。また、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんを対象とした治験を井上治久教授らが2019年3月から開始しています。
●iPS細胞研究所が抱える課題とは・・?
iPS細胞技術を用いた再生医療や新しい薬の開発には、疾患ごとに長い道のりがあります。弊所のように数十年かかる研究に取り組む研究機関にとって、長期的に活用できる財源を確保することは死活問題です。
新しい医療の実用化につながるまでの長い研究期間を支えるため、研究費、優秀な人材の確保、安定的な研究支援体制の構築・維持のための安定的財源の確保が大きな課題です。
●一日でも早く患者さんのもとに!
このプロジェクトで皆さまからご支援をいただくことで、iPS細胞研究を一歩一歩進め、iPS細胞を用いた再生医療や創薬などの新しい医療を一日でも早く患者さんにお届けすることを目指します。
●iPS細胞研究基金に、ご参加ください!
革新的な基礎研究や、難病や障害を治療できる新しい医療の実用化には長い時間と多くの研究費が必要です。iPS細胞研究所は、現在、国から非常に大きな研究資金をいただいていますが、長期戦となる研究活動には安定した財源が欠かせません。たくさんの方々からのご寄付で成り立っている「iPS細胞研究基金」は非常に重要な位置を占めています。
はぴeポイントでの寄付のほか、直接の寄付も以下ページから受け付けています。
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/fund/index.html
●ご支援の使途
iPS細胞研究基金に寄せられたご支援は、以下のような形で活用します。
1)医療応用や革新的研究の支援
2)優秀な研究者、研究支援者の確保
3)知的財産(特許)の確保と維持
4)研究支援体制、研究環境改善の取組み、情報発信・普及活動
●継続的な支援のお願い
多くの方々の継続的な支援があれば、iPS細胞研究所の財源の見通しが立てやすくなり、研究支援体制の安定化にとって非常に大きな力となります。
研究の進捗は年4回のニュースレター(郵送/メール)でお届けしています。ご覧いただきながら、iPS細胞技術の「育ての親」として応援いただければ幸いです。
(ニュースレターを希望される方は、以下URLからご連絡ください)
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/contact/magazine/entry.php
iPS細胞を使った医療応用の実現に向けた、上述の課題解決のために、皆様の継続的なご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。