パーソナルiPS 歯や尿からiPS細胞を作製・保管 将来の病気の治療に今から備えませんか? iPS細胞を活用した再生医療は、パーキンソン病、心疾患といった難病の治療に期待されています。
パーソナルiPS 歯や尿からiPS細胞を作製・保管 将来の病気の治療に今から備えませんか? iPS細胞を活用した再生医療は、パーキンソン病、心疾患といった難病の治療に期待されています。
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パーソナルiPSとは

パーソナルiPSは、将来の再生医療に備えて、お客さまから細胞を採取し、
iPS細胞を作製・保管しておく個人向けのサービスです。
前もって保管しておくことで、いざという時に準備期間を短縮でき、
iPS細胞を使った再生医療を迅速に受けられます。
また、自分自身の細胞を保管するので、安心して使用することができます。

パーソナルiPSとは

サービスの特長

特長
1

さまざまな再生医療への開発が進む
iPS細胞

日本及び欧米では、iPS細胞を用いた治験や臨床試験(ヒトへの投与)が始まっています。かつては治療できなかった疾患がiPS細胞を用いた再生医療によって治せる未来が現実になり始めています。

さまざまな再生医療への開発が進むiPS細胞
特長
2

不要な歯・尿から作るiPS細胞

一般的に細胞の採取には、採血や手術が必要で、身体にかかる負担の大きさが課題となっていました。当社の技術では、不要になった歯または尿からiPS細胞の作製が可能であり、誰からでも簡単にiPS細胞を作ることができます。

  • ※iPS細胞を作る目的のみでの抜歯は行っておりません。
不要な歯・尿から作るiPS細胞
特長
3

大量培養したiPS細胞を日米2つの拠点で保管

パーソナルiPSは、万が一天変地異が起こっても安心して保管いただけます。当社は、作製したiPS細胞を大量に培養し、万が一に備えて日米2つの拠点で保管することで、お客さまのiPS細胞を確実にお守りします。

大量培養したiPS細胞を日米2つの拠点で保管

プラン・費用

歯から作製するプランを「パーソナルiPSデンタル」、また、尿から作製するプランを「パーソナルiPSユーリン」といいます。
本サービスは初期費用として「iPS細胞作製費」と作製後の「iPS細胞保管・品質管理費」が必要となります。

iPS細胞作製費用

プラン
費用
パーソナルiPS デンタル

通常価格 ¥1,210,000(税込)
モール価格 ¥1,089,000(税込)
¥121,000 OFF

パーソナルiPS ユーリン

通常価格 ¥1,595,000(税込)
モール価格 ¥1,430,000(税込)
¥165,000 OFF

iPS細胞保管・品質管理費用は、10年間月額払いの場合、¥8,250(税込)/月、
10年分ご一括払いの場合、総額¥792,000(税込)、月あたり¥6,600とおトクになります。

  • ※ 初期の細胞保管の契約期間は10年ですが、それ以降も保管をご継続いただけます。
  • ※ 今後ご利用者さまが増加することで、当社の保管業務の効率化が可能となるため、10年目以降の保管費用は状況に応じて再検討してまいります。
パーソナルiPSをお申込みの方

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ご利用の流れ

1お問い合わせ・資料請求
2ご契約
3抜歯または採尿
4iPS細胞の作製
5iPS細胞の保管

よくあるご質問

再生医療とは何でしょうか?
再生医療は、病気やケガなど、さまざまな理由でダメージを受けた身体の機能を、細胞等を移植して治療する医療の総称です。現在、iPS細胞を用いた再生医療製品の研究および臨床試験が、世界中で行われています。
iPS細胞とは何でしょうか?
iPS細胞は、induced pluripotent stem cellの略称で、人工多能性幹細胞とも言います。皮膚や血液などの細胞に、数種類の遺伝子を導入することで作製することができ、心筋細胞、神経系細胞、肝細胞など、体内のさまざまな細胞に分化する能力(多能性)を持つのが大きな特長です。一般的に、「万能細胞」と呼ばれており、現在、さまざまな再生医療への応用が進められています。京都大学の山中伸弥教授が、2006年世界で初めてマウスiPS細胞を樹立され、翌年の2007年にも世界初のヒトiPS細胞の樹立に成功されています。山中教授は、その功績により、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞されています。
パーソナルiPSで何ができますか?
パーソナルiPSは、ご本人の歯または尿から細胞を採取してiPS細胞を作製し、保管するシステムです。将来の病気やけがといった”万が一”に備えることができます。最大のメリットは、ご自身の細胞からiPS細胞を作るため、他者の細胞を使用する場合と異なり、免疫抑制剤を服薬し続ける必要がないことです。また、あらかじめ、パーソナルiPSを作製・保管しておけば、いざ使用する際の準備期間を短縮できるというメリットもあります。
他人の細胞でも治療に使えるのではないでしょうか?
他人の細胞を用いて行う治療は他家細胞移植と呼ばれています。理論的に大量製造が可能であるため、比較的安価に再生医療を提供できる可能性があります。しかしながら、他家細胞移植では、拒絶反応は避けられず、免疫抑制剤を服薬し続ける必要があります。一方、自分の細胞を移植する自家細胞移植では、拒絶反応は起こらず、免疫抑制剤も必要ありません。
iPS細胞を作る時に痛みやリスクはありますか?
パーソナルiPSでは、余剰な歯または尿に含まれる細胞からiPS細胞を作製いたします。このため、iPS細胞を作るために、皮膚、血液、組織等を新たに採取することはなく、新たな痛みやリスクはありません。当社技術では、歯の内部に含まれる歯髄細胞または尿中に含まれる細胞から、iPS細胞を作製し、将来の万が一に備えて長期に保管いたします。
保管されたiPS細胞は、何回の治療に使えますか?
皮膚、血液、歯髄細胞、臍帯血など、体内にある細胞は、通常、増殖能に限界がありますが、iPS細胞の増殖能は極めて高く、パーソナルiPSのお客さまは必要な時に何回でも治療を受けられます。
iPS細胞の保管場所を教えてください。
作製したiPS細胞は、日本国内および米国の細胞保管施設の両方で保管いたします。万が一、天変地異により、どちらかの細胞保管施設が被災してしまったとしても、もう一方の施設で保管しているiPS細胞がありますので安心です。
パーソナルiPSを利用する人に年齢制限はありますか?
パーソナルiPSのご利用に年齢制限はありませんが、一般的に年齢を重ねるほど細胞に異常な変異が入る可能性が高くなるので、なるべく若い時にiPS細胞を作製されることをおすすめしています。また、年齢を重ねた細胞ほどiPS細胞の作製効率が落ちるという報告もあります。
iPS細胞はいつ作ってもいいのではないでしょうか?
一般的に年齢を重ねるほど細胞に異常な変異が入る可能性が高くなるので、なるべく若い時にiPS細胞を作製されることをおすすめしています。また、iPS細胞を前もって作っておくことで、治療を始めるための準備期間を短縮でき、迅速に治療を始めることも大きなメリットになります。
パーソナルiPS細胞はどんな病気に使えるのですか?
iPS細胞による再生医療の研究開発は世界中で進められており、すでに、臨床試験のステージに入っているものも多くあります。例えば、日本では、視力が低下し失明に至ることもある加齢黄斑変性や、ふるえ・筋固縮・動作緩慢が起こるパーキンソン病、虚血性心筋症などの臨床試験が進められています。リプロセル WEBサイトに主な治験および臨床研究の一覧を載せています。
iPS細胞を使った治療はいつ受けられるのですか?
現在、加齢黄斑変性、パーキンソン病、虚血性心筋症など、さまざまな疾患で臨床試験が進められておりますが、これらの治療法の承認のタイミングによります。まだ臨床試験に入っていない研究開発も世界中で積極的に進められていますので、今後、多くの病気の治療にiPS細胞が利用されるものと期待しております。
RNAリプログラミング法とは何でしょうか?従来の方法とは何が違うのですか?
皮膚や血液などの細胞から、iPS細胞を作製するプロセスをリプログラミングと言います。リプログラミングにはさまざまな方法が用いられていますが、リプロセルでは最も安全性が高いと言われているRNAリプログラミング方法を長年開発してきました。RNAリプログラミング法では、リプログラミング因子として、数種類のRNAを細胞内に導入することでiPS細胞を作製します。RNAは元々細胞の中にある物質であり、分解されやすく、導入したRNAが長期的に細胞内に残存することはありません。また、遺伝子が存在する細胞核内には入ることができないため、元々の遺伝子を傷つけるリスクが極めて低くなります。これらの特長から、RNAリプログラミング法は安全性が高く臨床応用に適していると言われています。
臍帯血や歯髄細胞とiPS細胞は何が違うのでしょうか?
臍帯血は、へその緒に流れている赤ちゃんの血液です。臍帯血の中には造血幹細胞が含まれており、白血病の造血幹細胞移植として広く使用されています。また、小児麻痺の臨床試験も行われています。しかしながら、臍帯血は出産のときにしか採取できず、出産の状況によって採取できない、または、治療に必要な量が確保できないこともあります。また、臍帯血中の造血幹細胞は、現在の技術では十分に増やすことができないため、治療には1回使えるかどうかという状況です。

歯髄細胞は、現時点で治療に使われている疾患はなく、臨床応用への研究開発も、iPS細胞に比べかなり少ないと言えます。また、歯髄細胞はiPS細胞に比べ、増殖能が限られているため、大量培養を必要とする治療法には向いていません。

一方、iPS細胞は、誰からでも簡単に細胞を採取して作ることができ、将来幅広い再生医療への応用が期待されています。また、増殖能が高いため、大量培養することで繰り返し何回でも使用できるというメリットもあります。

ドクターの声

宮田 俊男先生 (シニアメディカルオフィサー)

医療法人社団DEN理事長
みいクリニック代々木院長
大阪大学大学院医学系研究科招へい教授
事業監修 宮田 俊男先生 (シニアメディカルオフィサー)

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宮田先生のご経歴について、詳しく教えていただけますか?

私はもともと理工学部で、宇宙開発をするエンジニアを目指して勉強していました。しかし、大学の研究室選びの際に、医療機器開発に魅せられ、人工心臓を開発することになりました。自ら人工心臓を開発していく中で、この人工心臓を実際の治療に役立てたいと考えるようになりましたが、エンジニアとしての立場では、実際に治験を行うことができません。そこで私は、医学部に編入し、医師として人工心臓の開発を進めることにしました。

エンジニアから医師へと思い切った進路変更をされたのですね。

そうですね。実際に医師の道へ進み、心臓外科医として心疾患の治療を行いながら、人工心臓や再生医療の実用化も進めていきました。しかしながら日本には、新しい治療方法を効率よく承認する制度がなく、なかなか実用化に至りませんでした。そのため私は、厚生労働省に入省し、薬事法の改正や、世界で初となる再生医療新法の整備等から、日本の医療改革に従事しました。

制度の面からもさまざまな改革を行ってこられたのですね。先生の開発された人工心臓はどうなったのでしょうか?

私が治験で関わった人工心臓の大部分は、正式に承認を受け、今でも患者さまの治療に使用されています。長い道のりでしたが、自分が関わった研究や行政の仕事を患者さまの治療に役立てることができとても嬉しいですね。
現在使われている人工心臓は、全ての心臓機能を模倣できているわけではありません。人工心臓は、患者さまの完璧な心臓の代わりになることはできず、いずれ心移植が必要になってしまいます。それでも人工心臓が治療の選択肢として、患者さまの状態に合わせて治療が選べるというのはとても大きな前進ですね。

心疾患の治療において先生はとても重要な活躍をされたのですね。
他の分野での再生医療の進捗はいかがでしょうか?

今後全ての分野で再生医療は進んでいくでしょうね。その中でも現在特に進捗が目覚ましい分野は、目や心臓、脳でしょうか。例えば、加齢黄斑変性といって加齢とともに視力が低下していき失明に至ることもある目の病気がありますが、これは回復が難しく患者さまも多い病気です。この病気がiPS細胞を使った再生医療で、回復できる可能性が出てきています。

これまで回復が難しかった疾患も、再生医療の技術によって回復する可能性が出てきているのですね。

例えば、心臓の分野であれば、足の筋肉から取り出した幹細胞やiPS細胞を使った細胞シートを心臓に貼り付けることで、心機能を回復させる技術が進んできていますね。さらに脳の分野では、パーキンソン病の治療にiPS細胞から分化させた細胞を使う技術が研究されています。

さまざまな疾患に対して再生医療の研究が進んでいるのですね。

パーソナルiPSのように、ご本人の細胞を保管し、将来の病気やケガに備えるサービスも今後メジャーになっていくことも考えられます。前もってiPS細胞を保管しておけば、治療までにかかる時間を短縮することができますので、一刻を争う現場では有望な方法になるかもしれません。例えば、お子さまの小さいときに、パーソナルiPSを利用して、iPS細胞を保管しておけば、万が一事故で脊髄損傷になってしまったとしても、すぐに治療に取り掛かれることで、後遺症の程度を下げられる可能性があります。

リスク対策として、各自がご本人のiPS細胞を保管することはメリットがあるということですね。そういった新規の技術・サービスを含めて、今後の再生医療はどうなっていくでしょうか?

自分自身のiPS細胞ストックを持ち、そのiPS細胞を使う再生医療が、広がる可能性があると考えられます。またそのiPS細胞を使って、より有効で副作用が抑えられる医薬品を選択することも将来、広がるでしょう。全ての分野で、個人個人に合わせて治療方法や使う薬をカスタマイズしていく時代になっていくでしょうね。例えば、重度の肝硬変や肝がんになってしまっても、ご本人のiPS細胞を用いて臓器の機能を再現したミニ肝臓を移植する治療が将来、期待されます。
また、個人のiPS細胞を保管し、さまざまな大きな病気やスポーツや交通事故等による外傷になるべく早く再生医療ができるようになれば、大きな後遺症が残るリスクが減ることも考えられます。再生医療とリハビリを組み合わせて、また自分の足で歩いて旅行が楽しめるようになる、そういった希望をかなり持てるようになってきていると感じます。
現在日本は、人口が年々減少しており、一人ひとりがいきいきと生活を送り、活躍できることは、大変重要なことです。今後医療が発展していくことにより、万が一大きな病気や命に係わるケガをしてしまっても、再生医療で回復させる研究が進めば、また元気にもとの生活に戻って仕事や学生生活が続けられる可能性があります。そうした治療の選択肢の一つにiPS細胞を使った再生医療が入るようになっていくと思います。
八木 洋先生 (医学博士)

慶応義塾大学医学部 一般・消化器外科(肝胆膵・移植)専任講師
内視鏡手術トレーニングセンターディレクター
AMED再生医療実現拠点ネットワークプログラム研究代表
AMED先端計測分析技術・機器開発プログラム研究代表
MatriSurge(株)代表取締役
八木 洋先生 (医学博士)

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八木先生の研究について、詳しく教えていただけますか?

私は、病気になってしまった肝臓を、細胞から作製した健康な肝臓に取り換える研究を行っています。肝臓は、タンパク質を合成したり、毒素を分解したりと、多様な機能をもつ臓器です。少しのダメージでは、ほとんど症状が出ないため、「沈黙の臓器」と言われています。
そんな肝臓であっても、脂肪肝の進行、過度のアルコール摂取やウイルス感染等により、肝炎を発症してしまうことがあります。肝炎が長く続くと肝硬変になり、投薬での治療が難しくなることから、肝移植を検討することになります。

肝硬変になってしまうと、移植手術が必要になるのですね。移植手術を受けるのはとても大変だという話を聞きます。

そうですね。あらゆる移植手術には、健康な臓器を提供するドナーが必要です。肝臓は臓器の中で最も再生能力が高いことから、一部分を切り取って移植する生体移植が可能な臓器です。しかしながら、ご本人にぴったり合うドナーを見つけることは難しく、多くは脳死の方から提供される臓器を待つことになります。患者さまは、移植医療が受けられない状態が続くことに加え、脳死を待つ状況に置かれ、肉体的・精神的な負荷がとても大きくなります。

そこで先生が研究されている、再生医療での肝移植が注目を集めているのですね。

その通りです。私の研究は、iPS細胞から作製した肝臓の細胞を大量培養し、コラーゲン骨格の中に充填し、人工の肝臓として機能させることを目標にしています。この人工肝臓の作製が可能になれば、ドナー不足が解決され、これまで治療できなかった患者さまを治療できるツールになると考えています。

現在、先生の研究はどの段階まで進んでいるのでしょうか?
今後解決していく課題はありますか?

現在は、非臨床試験の途中で、まだヒトを治療できる段階ではありません。今後10年間で、実際に患者さまを治療できるところまで進めたいと考えています。
人工肝臓の作製についての課題はまだまだ沢山ありますが、1つは患者さまに適合し、体内で悪さをしない細胞を選ばなくてはならないということです。ひとえに細胞と言ってもさまざまで、患者さまではない別の方から作製したiPS細胞由来の肝臓細胞が、患者さまの身体に適合するとは限りません。患者さまご本人の細胞から作製したiPS細胞を用いて人工肝臓を作ることが理想であるという考え方もありますが、費用面や準備期間の長さから、今は現実的ではありません。しかし今後、治療に使える状態のiPS細胞が保管されていて、スムーズに人工肝臓が作製できるような状況になれば、そういった夢の治療が現実になっていくかもしれません。

患者さまにぴったり合う細胞を使って、スムーズに治療準備ができることが重要なのですね。
先生のご研究以外に、今後進みそうな再生医療分野はありますか?

私は、医療用素材を開発するベンチャー企業を立ち上げたこともあり、細胞を使わずに、怪我や病気で傷ついた体の部分を、新素材を使って修復する治療方法も重要だと考えています。一方で、実際には細胞や臓器の移植が必要な重い病気もありますので、肝移植をはじめ、さまざまな臓器の再生医療も進んでいくでしょう。肝臓以外にも、臓器そのものに運動性のない膵臓や腎臓は、人工臓器を作製できる可能性が比較的高いため、再生医療のターゲットになり得ると思います。
その他には、美容領域にも再生医療は応用されていくかもしれません。iPS細胞から他の細胞へ分化させる過程を厳密にコントロールできるようになれば、皮膚のダメージを根本的に治すことも可能になると考えられます。

さまざまな方向から、これまで治せなかった病気や怪我の治療方法が研究開発されているのですね。今後の発展が楽しみです。
最後に、先生が考える「再生医療の未来」は、どんなものでしょうか?

将来、技術の進歩により、病気の診断技術が向上すると、早い段階で何の病気になるか予測ができるようになります。そうすると、病気になってしまう前に、その臓器の機能を強くしたり、場合によっては臓器を取り換えたりする検討ができるかもしれません。再生医療は、そういった「病気の予防」から実際の治療まで幅広くカバーできる、優れた医療になり得ると考えています。
病気の治療というのは、その患者さまにとって適切な治療を、適正な時期に行うことが重要です。治療までにかかる時間が長くなれば、手遅れになってしまうこともあります。そこで、それぞれの方が自分のiPS細胞を保管しておくことができれば、治療までの準備期間を大きく短縮することになるため、治療戦略として有効になっていくと考えられるかもしれませんね。
また、もっと大きな視点でみると、個別化医療もより進んでいくだろうと思います。現在、買い物や食事など自宅に居ながらさまざまなサービスが受けられる時代になっています。その中で、医療サービスだけが、未だにクリニックや病院に足を運ばなくては受けられません。今後は、スマートフォンやパソコンがあれば、在宅で適正な医療サービスが受けられる時代になっていくのではないかと考えています。