著者:小沢美奈子
節約術と貯蓄術が得意なファイナンシャルプランナー
最近、電気代が高くなったと感じることはありませんか?
電気代が上がる要因は、家族構成や季節によって影響を受けるほか、子どものいるご家庭では長期休みに入ることやライフスタイルの変化が要因になることもあります。
当記事では、2人暮らしや3人家族、4人家族に関する平均額とともに、各家族構成に応じた節約術もご紹介します。
今の電気代が適正かどうか見直してみましょう。
2人暮らしの電気代の平均はいくら?
総務省が公表している家計調査によると、2023年における2人暮らしの平均電気代は以下の通りとなっています。
世帯人数 |
1か月の平均電気代 |
2人 |
10,940円 |
一方、電気代は季節によっても変動があります。そこで毎月の電気代も総務省が公表している家計調査(2023年)から、月ごとの平均電気代を確認してみたいと思います。
2023年における月 |
2人暮らしの平均電気代 |
1月 |
15,130円 |
2月 |
16,478円 |
3月 |
15,122円 |
4月 |
12,265円 |
5月 |
9,748円 |
6月 |
8,262円 |
7月 |
7,788円 |
8月 |
10,762円 |
9月 |
10,030円 |
10月 |
9,836円 |
11月 |
8,567円 |
12月 |
9,085円 |
上記のグラフをご覧いただくと、電気代は1月から3月にかけての山と、さらに8月に上昇していることが確認できます。冬場は暖房、夏場は冷房を使用することで高くなる傾向があると考えられます。
3人家族と4人家族の電気代の平均も確認してみよう
3人家族と4人家族についても総務省家計調査をもとに、電気代の平均を確認してみましょう。
以下の表は2023年における平均電気代です。
世帯人数 |
1か月の平均電気代 |
3人 |
12,811円 |
4人 |
13,532円 |
また、3人家族と4人家族の月ごとの平均電気代も確認してみたいと思います。
2023年における月 |
3人家族の平均電気代 |
4人家族の平均電気代 |
1月 |
17,992円 |
19,061円 |
2月 |
18,845円 |
21,793円 |
3月 |
18,233円 |
18,969円 |
4月 |
14,320円 |
14,811円 |
5月 |
12,152円 |
12,429円 |
6月 |
9,703円 |
10,444円 |
7月 |
9,091円 |
9,267円 |
8月 |
12,213円 |
13,024円 |
9月 |
11,290円 |
11,940円 |
10月 |
11,336円 |
11,377円 |
11月 |
10,124円 |
10,294円 |
12月 |
10,168円 |
11,137円 |
上記のグラフでは、3人家族と4人家族の平均電気代はともに1月から3月にかけて最も高く、さらに8月にも上昇していることがわかります。同じく冬場は暖房、夏場は冷房の使用が増えるためだと考えられます。
2人暮らし、3、4人家族世帯で電気代を節約するための賢い取り組み方法
■2人暮らし:電気代節約のポイント
2人暮らしには、夫婦世帯のみならず、同棲しているカップルや親子2人で住んでいるケースなどさまざまな形態があります。どの2人暮らし世帯においても大事なことは、もし電気代が高いと悩んでいるなら、まずは原因について話し合うということ。その上で、2人で対処法についても具体的に決めておくとよいでしょう。対処法の具体例については後述を参照してください。2人暮らしの場合は、2人で共通の認識を持って取り組むことが、電気代を節約する成功のカギです。
■3人家族、4人家族:電気代節約のポイント
当然ながら、家族が3人、4人と増えるごとに、電気代は高くなってきます。家電製品が大型になったり、家電製品を使用する頻度が上がったりするためと考えられます。加えて、子どもが夏休みや冬休みなど、長期の休みになる期間は、電気を使う頻度も上がり、より電気代が高くなることもあります。
では節約のためにどのようなことを意識したらよいのでしょうか。2人暮らし同様、まずは家族で話し合って、共通の認識を持つことが大切です。ただ節約をするのではなく、「節約できたお金で家族旅行をする」などの目標を作っておけば、楽しみながら電気代の節約に取り組めるかもしれません。家族での協力体制を整えて取り組みましょう。
■電気代が高くなる具体例と対策
参考までに、2人暮らし、3人家族、4人家族世帯における電気代高騰の原因と対処法についてご紹介います。
- 出典:経済産業省 資源エネルギー庁「機器の買換で省エネ節約」
電気代を確認するのに便利な関西電力「はぴeみる電」
電気代が今いくらなのか、節約できないか、家族で話し合うことが重要です。そんな時に便利なのが、関西電力が提供しているサービス「はぴeみる電」。会員になることで、関西電力とご契約中の電気やガスの料金がWeb上でいつでも確認が可能です※1。月単位だけではなく、1日ごとや1時間ごとの使用量を見ることができ※2、前日までの概算料金に加えて、次回検針日までの1か月分の想定料金も確認することが可能※2。
また、「はぴeみる電」は、電気やガス料金メニューを変更した場合のシミュレーション※3のほか、各種お手続きができます。さらに、電気・ガスのご使用に応じたポイント※4やゲームなどコンテンツのご利用によりポイントをためていただくことができるうえに、会員限定のWebマガジン等のお役立ちコンテンツなども利用可能。電気代を効率的に見直したいという方は、ぜひ活用しましょう。
- ※1 関西電力とご契約以降のデータのみ
- ※2 スマートメーター(電力量計システム)の方のみ
- ※3 一部ご利用いただけない料金メニューもあります
- ※4 一部対象外の契約メニューがあります
また、関西電力には、以下のような家族のライフスタイルやニーズに合わせた電気料金メニューが用意されています。たとえば、夫婦やパートナーでポイ活をしている(これからしたい)方には「withポイントでんき」が、家族でリビングに集まって「U-NEXT」で映画やドラマ・アニメを観たい方には「withU-NEXT でんき」が、もってこいのメニューです。気になる方はチェックしてみましょう。
まとめ
2人暮らし、3人および4人家族における電気代の節約には、ただやみくもに電気の使用を控えるだけはなく、なぜ電気代が高いのかの原因を探って対策を考えることが、無理なく無駄なく節約できるポイントです。
対策については、家電製品の使用を控えること以外にも、省エネ家電に買い替えることや、電気料金メニューを変更することも考えられます。
電気代が高いとお悩みの方は、さまざまな視点から検討してみましょう。