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電気代の仕組みを徹底解説!
基礎知識を身につけて賢く電気代を見直そう!

電気代の仕組みを徹底解説!基礎知識を身につけて賢く電気代を見直そう!
著者:横山晴美 家計情報を分かりやすくお届けするファイナンシャルプランナー

著者:横山晴美
家計情報を分かりやすくお届けするファイナンシャルプランナー

毎月の電気代に悩んでいませんか?ただ、電気代の仕組みについては、意外と詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?この記事では、電気代の構成要素から高騰の要因、そして節約方法までをわかりやすく解説します。
これを機に、電気代の仕組みを知り電気料金を見直してみましょう!

電気代は何から構成されるの?

まずは、電気代がどのように構成されているのかを知ることが大切です。ここでは、関西電力の電気契約で一般的な「従量電灯A」などのメニューで用いられる従量料金制のケースで紹介します。
電気代は「最低料金」「電力量料金」「燃料費調整額」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の4つの要素で構成されています。

電気代は何から構成されるの?

■1、 最低料金

契約している料金メニューに応じて毎月定額でかかる料金のことです。

■2、 電力量料金

その月に使用した電気の量に応じて決まる料金です。使用量が多ければ料金は高くなり、少なければ低くなります。

■3、燃料費調整額

火力発電の燃料(石油、石炭、天然ガスなど)の市場価格の増減を反映する料金です。その月ごとに決まる「燃料調整単価」に、その月使用した電力量を掛け合わせて計算されます。燃料価格の動向により、料金がプラスにもマイナスにもなる可能性があります。

■4、再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)

太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの普及を促進するためのものです。国が定めた全国一律の単価に、その月の電気使用量を掛け合わせて計算されます。この単価は年に一度見直されます。

電気代の仕組みの中で、あまり聞き慣れない「燃料費調整額」と「再エネ賦課金」ですが、いったいどのような制度で、どのように価格が決まるのでしょうか。

■燃料費調整額の仕組み

燃料費調整制度は、火力発電に使用する燃料価格の変動を電気料金に反映させる仕組みです。制度の仕組みはシンプルで、電力会社があらかじめ設定した基準となる燃料価格と実際の価格を比較し、その差額を電気料金に反映させます。実際の価格が基準より高ければプラスに調整、低ければマイナスに調整となります。ただし、一部の料金メニューには、家庭への大きな影響を防ぐため、価格上昇分の反映には上限が設定されています。
日本の電力の多くを担う火力発電では、主に石油、石炭、天然ガスを燃料として使用します。これらの燃料はほとんどを海外輸入に依存しており、国際情勢や為替レートの変動が燃料価格に大きな影響を与えています。

■再生可能エネルギー発電促進賦課金の仕組み

再エネ賦課金は、太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスといったCO₂を排出しない再生可能エネルギーの普及を促進するための国の制度です。この制度では、電力会社が再エネで発電された電気を、国が定めた価格で一定期間買い取ることが義務付けられており、その費用は全て国が指定する機関に納付されます。また、この賦課金は各家庭の電気料金の一部として、使用量に応じて負担していただくことになります。

電気料金の計算方法は?

実際に、日ごろ使っているエアコン、テレビ、冷蔵庫などの家電機器にはどれくらい電気代がかかっているのか、電気代の計算方法を詳しく記載した記事がございますのでご覧ください。

【あわせて読みたい記事】
電気代の計算方法を知って、賢く節約しよう!

我が家の電気代は高いの?平均額と比較しよう

それでは実際に、自宅の電気代が相場と比べてどうなのか比較してみましょう。

■世帯人数別の平均

世帯人数 1か月あたりの
平均電気代
単身 6,726円
2人 10,940円
3人 12,811円
4人 13,532円
5人 14,373円
6人以上 18,941円

家庭の世帯人数によって電気料金は異なります。これらの数値とご家庭の電気代を比較してみてください。特に高いと感じる場合は、何か対策を講じる余地があるかもしれません。

■季節別(世帯人数別)の平均

世帯
人数
2023年1~3月 2023年4~6月 2023年7~9月 2023年10~12月
単身 9,340円 5,486円 5,842円 5,833円
2人 15,577円 10,091円 8,930円 9,163円
3人 18,356円 12,058円 10,285円 10,543円
4人 19,941円 12,561円 10,689円 10,936円
5人 21,763円 13,130円 11,124円 11,476円
6人
以上
27,267円 15,351円 17,474円 15,671円

電気料金は季節によっても大きく変動します。夏はエアコンの使用が増え、冬は暖房の使用が増えるため、電気代が高くなることが多いです。月別の電気料金の変動を理解することで、年間の電気代の見通しを立てやすくなります。

■年別の平均

  電気代
2019年 109,203円
2020年 107,688円
2021年 103,274円
2022年 126,707円
2023年 122,644円

ここ数年の家庭の電気代支出は若干の上下はあるものの、全体として上昇傾向です。電気料金の推移は、燃料価格の変動や再エネ賦課金の増加などに影響されます。例えば、燃料価格が高騰した場合、電気代が上がることがあります。これらの要因を理解することが重要です。

なぜ電気料金が上がっているの?

総務省家計調査によると、家庭の電気代の支出が上昇しています。では、なぜ多くの世帯で電気代が上がっているのでしょうか?家庭の電気料金の高騰には、様々な要因があります。ここではその主な原因を紐解いていきたいと思います。

■地球規模のエネルギー不足

近年、新興国の経済成長に伴い燃料需要が増加しています。その一方で、世界各地で寒波や猛暑による電力逼迫が発生しています。特に欧州はエネルギー供給の多くをロシアに依存しており、ロシアのウクライナ侵攻によりエネルギー情勢が一層緊迫化しました。これにより、エネルギー価格が上昇し、家庭の電気代にも影響を与えています。

■円安

2024年7月上旬、円は1ドル161円台と歴史的な円安水準に達しました。同年11月末では151円前後まで回復しましたが、依然として円安傾向が続いています。円安になれば資源の輸入コストが増加し、その分燃料費調整額に反映され、家庭の電気代が上昇してしまいます。

■再生可能エネルギー発電促進賦課金の変動

再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)は毎年変動し、ここ数年で以下のように推移しています。

【再エネ賦課金単価】

2019年度 最初の 15kWh まで(最低料金部分) 44.25円
15kWh をこえる 1kWh につき 2.95円
2020年度 最初の 15kWh まで(最低料金部分) 44.7円
15kWh をこえる 1kWh につき 2.98円
2021年度 最初の 15kWh まで(最低料金部分) 50.40円
15kWh をこえる 1kWh につき 3.36円
2022年度 最初の 15kWh まで(最低料金部分) 51.75円
15kWh をこえる 1kWh につき 3.45円
2023年度 最初の 15kWh まで(最低料金部分) 21.0円
15kWh をこえる 1kWh につき 1.40円
2024年度 最初の 15kWh まで(最低料金部分) 52.35円
15kWh をこえる 1kWh につき 3.49円
  • ※関西電力 従量電灯A、臨時電灯B、公衆街路灯B、なっトクでんき、withU-NEXT でんき(G セットを含む)、with ポイントでんきの場合
  • ※税込

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再エネ賦課金は再生可能エネルギーの普及に伴い、基本的には右肩上がりが予想されます。そのため、電力使用量が同じでも、再エネ賦課金の上昇により月々の電気代が高くなる可能性があります。再エネ賦課金は持続可能なエネルギーを支えるために必要な費用ですが、家計には負担となることもあります。

どうやって電気代を節約すればいいの?

どのようにすれば電気代を節約できるのか、一例を具体的に紹介します。

■家電製品の効率的な使用

家電製品の使用方法を見直すことで、電気料金を節約することができます。例えば、エアコンとサーキュレーターの併用、冷蔵庫の中身を減らす、LED照明を取り入れるなどの工夫が効果的です。また、待機電力を削減するために、使っていない家電製品の電源をこまめに切ることも重要です。
以下の記事で詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。

【あわせて読みたい記事】
電気代を安くする方法を教えて!電気代を抑える節約術14選

■電力会社・契約メニューの切替え

「どの電力会社と契約しても電気料金は同じでは?」と思っていたかも知れませんが、実際には電力会社ごと、さらには同じ電力会社内でも選ぶ料金プランによって電気料金は異なります。数多くの電力会社とその多様な料金プランの中から、どれを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。そこで、関西電力の2つの電気料金メニューをご紹介します。

はぴeタイムR

このメニューはオール電化の家庭向けの電気料金メニューです。電気を使用する季節や時間帯によって異なる電力量料金単価が設定されています。特に深夜(ナイトタイム)や家族団らんの時間帯(リビングタイム)の料金単価が比較的低くなっているため、割高になるデイタイムから電気の使用をこれらの時間帯にシフトすることで、電気料金の削減が期待できます。日中に家を空けることが多い家庭にとっては効果的なメニューと言えるでしょう。 

はぴeタイムR

  • ※基本料金2,409.40円/月(10kWまで)10kWを超える1kWにつき、416.94円/月
  • ※電気を全く使用されない(使用量が0kWh)の場合の基本料金は半額といたします。
  • ※契約メニューによって燃料費調整単価および原料費調整単価および上限の有無が異なります。実際のメリット額は、電気・ガスのご使用状況のほか、燃料費調整額・原料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金により変動し、これらの増額により、電気料金、ガス料金が変更前よりも高くなる可能性もあります。 電気料金・ガス料金の計算方法や燃料費調整額・原料費調整額・再生可能エネルギー促進賦課金の最新単価や過去の推移は、こちらからご確認ください。

withポイントでんき

「withポイントでんき」は、月々の電気料金に応じてポイント提携会社のポイントを自動的に貯めることができるメニューです。貯められるポイントの種類は、dポイント、PayPayポイント、楽天ポイントの3つから選べます。それぞれのポイントは電気代の3.5%の割合で貯まり、翌年度に1年分まとめて進呈されます。電気代を支払いながら、同時にお得にポイントを貯めることができるメニューです。

withポイントでんき

  • ※毎年4月分(または、需給開始月分)~3月分の電気料金に応じてたまったポイントを、翌年度5月末までに1年分をまとめて進呈するものです。契約期間満了時点(毎年3月31日時点)で本メニューで契約中のお客さまが対象です。年度途中で解約となった場合、ポイントは進呈されません。
  • ※電気の需給開始後に、「はぴeみる電」および「はぴeポイントクラブ会員」に登録いただき、ポイント進呈の対象となる年度の翌年度4月30日までに、希望されるポイント関連情報を指定のウェブサイトを通じて登録する必要があります。毎年度3月に当社より「はぴeみる電」にご登録いただいたメールアドレスに必要な情報をご登録いただく専用フォームを送付します。
  • ※各種登録漏れ、ポイント提供会社のアカウントの退会・失効、ポイント提供会社が定める関連の規約に基づきポイントの加算対象外となった場合は、ポイントの進呈はされません。
  • ※ポイントを算定する対象の電気料金は、ご請求する税込料金から再生可能エネルギー発電促進賦課金を除きます。また、1ポイント未満の端数は切り捨てます。
  • ※PayPayポイントは出金、譲渡不可です。PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能です。
  • ※「従量電灯A」と「withポイント でんき」で燃料費調整単価が異なり、燃料費調整額の増額が、進呈されるポイントを上回る可能性があります。最新の燃料費調整額はこちらをご確認ください。

まとめ

電気代は月間の使用電力量だけでなく、燃料費調整単価や再エネ賦課金といった、いわば外的要因によっても変化します。

電気の使用量は変わらないのに、外的要因によって電気代が高くなってしまう事態が考えられます。電気代の仕組みを知り、日頃から燃料費調整単価や再エネ発電賦課金単価を意識しておくことで、電気代の高騰を予測できるようにしておくと、電気代が想定外に高くなったときに慌てなくて済みます。

また同時に、ご自身の家庭で節約できる部分はしっかりと節約し、家計を守ることが重要です。賢く電気代を節約してください。

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横山 晴美

著者情報 横山 晴美

FPとして2013年に個人FP事務所を立ち上げる。以後、家計・住宅ローンに関する記事を多く執筆。「誰のために」をモットーに、分かりやすい執筆を心掛ける。

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