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蛍光灯からLEDへの切り替えで電気代はどうなる?
節約術も紹介します

電気代の仕組みを徹底解説!基礎知識を身につけて賢く電気代を見直そう!
著者:横山晴美 家計情報を分かりやすくお届けするファイナンシャルプランナー

著者:横山晴美
家計情報を分かりやすくお届けするファイナンシャルプランナー

照明器具の交換時や電球、蛍光灯を取り換えるタイミングでLED照明への切り替えを考える方は多いでしょう。また、LEDは蛍光灯と比較すると価格が高めなので迷ってしまうかもしれません。
しかし、一般にLEDは蛍光灯より電気代が抑えられ、かつ寿命も長いため、長期的に見ると経済的とされています。実際にどの程度電気代が変わるのか、シミュレーションし比較します。また、蛍光灯は将来的に製造が中止される見込みなので、LEDへの切り替えが必須になりそうです。切り替えが求められる背景と節約術についてもご紹介します。

LEDと蛍光灯の比較

LEDと蛍光灯の比較

一般的なLEDと蛍光灯を対比すると、次のような違いがあります。

  LED 蛍光灯
寿命 長い 短い
消費電力 少ない 多い
発熱の有無 なし あり
  • ※相対的な比較であり、絶対的な評価ではありません

一般に、蛍光灯よりもLEDの方が価格は高いです。しかし、LEDは寿命が長く消費電力も低いとされます。価格の高いLEDを購入しても、長期的には経済的だといわれるゆえんです。各項目について、詳しくご紹介します。

■LEDと蛍光灯の寿命

寿命の目安は次の通りです。

LED 約40,000時間
蛍光灯 6,000~12,000時間程度

上記の目安なら、1日8時間使用した際に蛍光灯なら長くて4年程度で寿命が切れるところ、LEDは約13年半寿命が持つ計算です。

■消費電力も少ない

消費電力もLEDの方が少ないとされます。そのため、購入時にLEDの方が高額だったとしても、電気代や交換のことまで考えるとLEDの方が経済的といえるでしょう。また、寿命が長いことで交換の頻度も抑えられます。天井の照明の交換は意外と大変なので、その手間を抑えられるのも意外なメリットでしょう。

■発熱量が少ない

LEDは発熱が少ないため、照明に触れても熱くなく、観葉植物など照らすものへの熱による影響も最小限に抑えられます。熱を持ちにくいため、ライトを熱く感じることや対象物を熱で痛める心配が少ないです。

さらに、LEDは次のような特徴もあります。

■照明機能が豊富

LEDは蛍光灯と比較して調色機能を持つ製品が多く、明るさや色味を部屋の雰囲気や好みに合わせて選択できます。また、形状のバリエーションも豊富です。

LEDと蛍光灯の電気代を比較

蛍光灯と比較してLEDは、同等の明るさでも消費電力は少ないとされます。実際の照明で電気代を比較したところ、蛍光灯の電気代はLEDの約2.5倍という結果になりました。

【1時間あたりの電気代】

  • ・LED 約0.84円
  • ・蛍光灯 約2.12円

前提条件と計算式は次の通りです。

  • 前提条件と計算式
    前提条件
    • 1.電力量料金単価
    • ・電気代は「従量電灯A」における第2段階(120kWhをこえ300kWhまで)の電力量料金(1kWh あたり25.61円)の料金単価を使用。
    • 2.電気代計算式
    • ・1時間当たりの電気代={消費電力(W)÷1000}×電力量料金単価(円)
    • 3.照明
    • ・同メーカーの丸形照明を使用します。どちらも10畳程度の部屋に適したタイプです。
    • ※電気代の計算においては、小数点第2位以下切り捨てとした。
    • ※当計算例は従量電灯Aにおける電力量料金の料金単価を元に、従量電灯Aの電力量料金の一部を構成する要素を算定しているものです。そのため、最低料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金を含みません。

■LEDの電気代

パナソニック「スタンダードシリーズ 高効率タイプ ~10畳 HH-CG1034A」

  • ・1時間当たりの電気代={32.9W÷1000}×25.61円=約0.84円

■蛍光灯の電気代

パナソニック「ツインパルックプレミア 85形(電球色) FHD85ELL」

  • ・1時間当たりの電気代={(83W)÷1000}×25.61円=約2.12円

■LEDと蛍光灯の電気代

上述の1時間あたりの電気代から1年あたりの電気代を試算したのが、次の表です。この前提ではLEDの方が1年間あたり約3,737円安い、という結果になりました。

  1時間あたり 1年あたり(※)
LED 約0.84円 約2,452.8円
蛍光灯 約2.12円 約6,190.4円
  • ※1日8時間使用し、1年間(365日)で使用した場合。

LEDへの切り替えの現状と今後の見通し

LEDは実際のところ、どの程度普及しているのでしょうか。環境省の調査によると、LEDの居間での使用率は61.6%と過半数を超えています。リビングにおける、使用している照明の種類の割合は次の通りです。

【リビング照明の種類】

  • ・LED 61.6%
  • ・蛍光灯 39.0%
  • ・白熱電球 6.7%

また、今後はさらにLEDの普及が進みそうです。というのも、上記の調査で約4割を占める蛍光灯の製造が終了するためです。
蛍光灯には微量の水銀が使用されているため、適切に廃棄処理しないと環境汚染を引き起こす可能性があります。そのような背景から蛍光灯は、2023年の「水銀に関する水俣条約締約国会議」において製造および輸出入を禁止することが決まっていました。

それを受け日本でも2024年12月に、水銀規制の法令を改正することが閣議決定しました。段階的に規制を強化し、最終的に2028年1月までに製造が全面禁止される見通しです。

蛍光灯の製造禁止は一気に進むのではなく、段階的です。また、製造が終了した蛍光灯も在庫がすぐになくなるとは限りません。ただし段々に蛍光灯は流通しなくなると考えられるため、蛍光灯をお使いの方は、今後を踏まえて少しずつLEDへ移行しておくことをおすすめします。

LED切り替えで活用したい電気代節約術

一般的に、LEDに切り替えることで電気代を抑えることができます。さらに、次のことを意識することで、より電気代の節約が叶うでしょう。

■定期的な掃除

照明器具にほこりがついたり汚れたりすると、明るさが落ちてしまうので、定期的な掃除が有効です。掃除は「2カ月に一回」のように、年数回行うことをおすすめします。
というのも、年に一度、大掃除のときだけ掃除する場合、汚れが癒着して取れにくくなるからです。特にキッチンのように油汚れがおこる箇所の照明は、ほこりと油が混じると汚れが癒着しやすいです。なお、掃除の際は必ず電気をオフにしましょう。

■明るさ調整機能付きの照明器具の利用

照明は、明るさと消費電力は比例するため、必要以上の明るさは電気代の無駄になります。調整機能がついている照明なら、生活シーンに応じて明るさを選択できます。例えば、朝は明るい照明、夜寝る前はトーンを落として落ち着いた空間を演出するといった使い分けが可能です。

■こまめな消灯

こまめに電気を消すことを心掛けましょう。
なお、蛍光灯の場合は頻繁にオン/オフを繰り返すと寿命を縮めるといわれていますが、LEDなら寿命への影響はほとんどありません。

■タイマー機能の活用

朝の忙しいときに、消灯し忘れたまま外出してしまった経験はありませんか。設定時間になると自動で点灯・消灯させるタイマー機能があれば、消し忘れを防止できます。外出時のほか、寝る前にも活用できます。
その他、毎日夕方に点灯するようにタイマーを設定しておけば、点灯によって帰宅時間を知られる事態を避けられます。帰宅が遅くなる場合でも、留守であることが分からないため空き巣対策になります。

■センサーライトの活用

防犯対策として、玄関の電気を一晩中つけっぱなしにしておく家庭も多いでしょう。ただ、点灯時間が長くなると電気代も気になるところです。そういった場合はセンサーライトが有効です。万が一不審者が来た場合にも自動で点灯することで、防犯効果が期待できます。

■メインスイッチでの消灯

リモコンは便利ですが、リモコンでの消灯は待機電力が発生します。できる限りメインスイッチでの消灯を心掛けましょう。

まとめ

LEDは蛍光灯と比較して電気代が抑えられ、寿命も長いため、購入価格は高めですが、長期的にみて経済的です。さらに、こまめな消灯を心掛けたり調整機能付き照明を選んだりすることで、より電気代が抑えられるでしょう。

照明だけでなく、総合的に電気代を節約するなら、電気料金メニューの見直しもおすすめです。例えば、関西電力の「eスマート10」は使用される季節や時間帯によって電気料金単価が異なるメニューです。電気をたくさんお使いの方で家族が揃う朝と夕方以降に主に電気を使うご家庭におすすめです。

「eスマート10」

  • ※基本料金1,302.40円/月(6kWまで)6kWを超える1kWにつき、416.94円/月
  • ※電気を全く使用されない(使用量が0kWh)の場合の基本料金は半額といたします。
  • ※契約メニューによって燃料費調整単価および原料費調整単価および上限の有無が異なります。実際のメリット額は、電気・ガスのご使用状況のほか、燃料費調整額・原料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金により変動し、これらの増額により、電気料金、ガス料金が変更前よりも高くなる可能性もあります。
    電気料金・ガス料金の計算方法や燃料費調整額・原料費調整額・再生可能エネルギー促進賦課金の最新単価や過去の推移は、こちらからご確認ください。

オール電化向けであれば「はぴeタイムR」がおすすめです。ご使用になる季節や時間帯によって電気料金単価が異なるメニューです。割高な料金単価になる「デイタイム」から、割安な家族だんらんの時間帯「リビングタイム」と「ナイトタイム」に電気のご使用をシフトしていただく等の工夫で、電気料金を削減することが可能です。日中は家を空けることが多く、夜に洗濯機や食洗器、エコキュートなどを稼働させるご家庭に向いています。

「はぴeタイムR」

  • ※基本料金2,409.40円/月(10kWまで)10kWを超える1kWにつき、416.94円/月
  • ※電気を全く使用されない(使用量が0kWh)の場合の基本料金は半額といたします。
  • ※契約メニューによって燃料費調整単価および原料費調整単価および上限の有無が異なります。実際のメリット額は、電気・ガスのご使用状況のほか、燃料費調整額・原料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金により変動し、これらの増額により、電気料金、ガス料金が変更前よりも高くなる可能性もあります。 電気料金・ガス料金の計算方法や燃料費調整額・原料費調整額・再生可能エネルギー促進賦課金の最新単価や過去の推移は、こちらからご確認ください。

LEDの切り替えを考えている方は、電気料金メニューの見直しもあわせてご検討ください。

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横山 晴美

著者情報 横山 晴美

FPとして2013年に個人FP事務所を立ち上げる。以後、家計・住宅ローンに関する記事を多く執筆。「誰のために」をモットーに、分かりやすい執筆を心掛ける。

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