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1人暮らしの電気代はいくら?
電気代の平均額や節約する方法を解説

1人暮らしの電気代はいくら?電気代の平均額や節約する方法を解説
著者:木内菜穂子 お金の疑問をやさしく解説するファイナンシャルプランナー

著者:木内菜穂子
お金の疑問をやさしく解説するファイナンシャルプランナー

これから1人暮らしを検討している方や既に1人暮らしをしている方の中には、毎月の電気代は平均いくらなのか気になる方もいるでしょう。特に自分の電気代が平均より高いかどうかは気になるものです。本記事内で解説する通り、全国の平均的な月の電気代は7,337円(2025年時点)ですが、ライフスタイルや季節などによっても大きく変動します。

この記事では、1人暮らしの平均的な電気代や電気料金が決まる仕組み、節約する方法について詳しく解説します。電気の上手な利用方法や節約方法を知るためにお役立てください。

1人暮らしの電気代の月平均

総務省統計局「家計調査(家計収支編)単身世帯 」によると、1人暮らしの電気代は全国平均で7,337円(2025年時点)です。電気代は主に、季節やライフスタイル、利用する家電、さらには部屋の条件などさまざまな要因によって変動します。

特に季節ごとに見ると、暖房を多く使う冬は電気代が高額になる傾向があります。また、自宅での生活時間が長い方や在宅ワークの方は、電気の使用量の増加に伴い電気代も高くなりやすいです。

冬に電気代が高くなる主な理由

冬に電気代が高額になる傾向があるのは、主に次のような理由によります。

  • ●室温と外気温の差が大きく、部屋を暖めるエネルギーの消費量が大きくなるため
  • ●日照時間の短縮に伴い暖房や照明をつける時間が長くなったり、給湯使用が増えたりするため

具体的に、四半期ごとの電気代を比較してみましょう。

調査年 1~3月期 4~6月期 7~9月期 10~12月期
2022年 7,749 6,333 6,418 6,557
2023年 9,340 5,486 5,842 5,833
2024年 7,150 5,839 6,771 6,356
2025年 9,295 6,743 6,822 6,704
平均 8,384 6,100 6,463 6,363

(単位:円)

2022〜2025年の四半期ごとの平均を見ると、電気代が最も高額になっているのは1〜3月期です。電気代の請求は実際に使用した約2ヵ月後に発生するため、1~3月期の数値はおよそ11〜1月期の使用状況が反映されていると考えらえます。

夏と冬は冷暖房の使用量が増えると想定されますが、特に冬は電気代が高くなる傾向があることがわかります。なお、上記数値は月によって政府支援の有無が影響している点にはご留意ください。

電気代の内訳と基本的な仕組み

電気代はどのような内訳となっているのか、その構成をみていきましょう。ここでは、関西電力の電気契約で一般的な「従量電灯A」のケースで解説します。

従量電灯Aにおける電気代は「最低料金」「電力量料金」「燃料費調整額」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」で構成されており、それぞれの仕組みを知ることでどこが変動する要素なのかが理解しやすくなります。

【最低料金】
契約内容ごとに毎月一定金額かかる料金です。

【電力量料金】
使用した電力量(kWh)に応じて変動する料金で、使用量が多いほど高額になります。

【燃料費調整額】
火力発電の燃料(石油、石炭、天然ガスなど)の市場価格の増減を反映する料金です。月ごとに決定した「燃料費調整単価」に、その月使用した電力量を掛け合わせて計算します。燃料価格の動向により、料金も変動します。

【再生可能エネルギー発電促進賦課金】
再生可能エネルギー普及のための全国共通の負担金です。

内訳の詳細に関しては、下記のページでも解説しています。
電気料金の内訳|電気

世帯人数別の電気代の違い

世帯人数によっても1人当たりの電気代が異なります。2025年の世帯別の電気代と1人あたりの金額を比較してみましょう。

世帯人数 電気代(平均月額) 1人当たりの電気代
1人暮らし 7,337円 7,337円
2人暮らし 12,144円 6,072円
3人暮らし 13,915円 約4,638円
4人暮らし 13,928円 3,482円
  • ※小数点以下切り捨て

上記の表の比較では、1人当たりの電気代は、1人暮らしの場合が最も高くなっています。

世帯人数が増えると電気代は高額になる傾向にありますが、単純に2倍・3倍と増えるわけではないことが表から読み取れます。

1人暮らしで電気代が高くなる3つの要因

1人暮らしで電気代が高くなる3つの要因

前章の表による比較から、1人暮らしの場合は2人以上の世帯と比べて1人当たりの負担が重くなる可能性があることが分かりました。また、1人暮らしは生活リズムや家電の使い方が個人ごとに異なり、気づかない無駄が積み重なり電気代が高くなる可能性もあります。

他にも電気代が高くなってしまう要因はいくつか考えられますが、ここでは1人暮らしの場合に特に注意したい要因について解説していきます。電気代が高くなる3つの要因は以下の通りです。

そのうち「すぐに改善できる要因」は、使い方を少し工夫するだけで思い立ったその日から改善できるポイントです。一方で、「根本的な見直しが必要な要因」は、家電の買い替えや電気料金メニューの見直しなど、対応に費用がかかったり、中長期に影響が出る要因のため、じっくりと検討することが必要です。

すぐに改善できる要因
  • ・電気の無駄遣いが習慣化している
根本的な見直しが必要な要因
  • ・家電が古く省エネ性能が低い
  • ・電気料金メニューが合っていない

それぞれの要因について確認していきましょう。

■電気の無駄遣いが習慣化している

1人暮らしでは、電気の使い方について他の人に指摘される機会が少ないこともあり、無意識な無駄遣いが習慣化しやすいです。例えば、照明のつけっぱなしやコンセントの挿しっぱなしなどが挙げられます。こういった無駄遣いをなくすことで、電気代を節約することが可能です。

また、資源エネルギー庁の調査によると、待機電力が多い家電製品として、以下が挙げられています。

  • ●ガス温水器
  • ●テレビ
  • ●冷暖房兼用エアコン
  • ●電話機
  • ●BD・HDD・DVDレコーダー

各家電の使用状況を確認し、使用していない家電は本体の主電源を切ったりコンセントからプラグを抜いたりすることで、待機電力を抑えると良いでしょう。

■家電が古く省エネ性能が低い

古い家電を利用している場合は、最新の機種と比較すると電気代がかかることがあります。家電の省エネ性能は年々向上している一方で、古い家電は旧式の仕組みのものが多いうえ、経年劣化により性能が低下しやすいことなどが理由と考えられます。

家電ごとの省エネ性能は、資源エネルギー庁が策定する統一省エネラベルで確認できます。統一省エネラベルとは、各製品の省エネルギー性能を星の数で表し、さらに、年間の目安電気料金が表示されているものです。

省エネ性能の高い新しい家電に換えることで、電気代を抑えられる可能性があります。

■電気料金メニューが合っていない

契約している電気料金メニューが実際の利用状況に適していないことも電気代が高くなる要因の一つです。電気代は使用量によって変わるだけでなく、契約している電気料金メニューの固定費によっても異なります。

電力会社の電気料金メニューは、電気量(アンペア)が大きいほど基本料金が大きくなる仕組みのケースがあります。

  • ●最低料金制を採用している会社:関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力
  • ●アンペア料金制を採用している会社:北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・九州電力

「最低料金制」は、利用者が使用する設備や電流値に関係なく最低料金は固定で、使用電力量だけで追加の電力量料金が決まる方法です。一方、「アンペア料金制」はアンペアを基準に基本料金に差を設け、さらに使用電力量に応じて料金を決める方法です。関西電力では最低料金制を採用しています。

なお、アンペア数とは電気の流れる量の大きさを示す単位のことで、契約アンペア数が大きいほど同時に多くの家電を使えます。1人暮らしの場合、同時に多くの家電を使うケースは少ないため、必要以上にアンペア数の大きい電気料金メニューに契約して基本料金を多く払っていないか注意しましょう。

そのほか、電力会社ごと、さらには同じ電力会社内でも選ぶ電気料金メニューによって電気料金が異なることも認識しておきましょう。

1人暮らしで電気代を節約する3つの方法

1人暮らしで前述した要因を解消できるように、電気代を節約する方法としては、以下の3つが挙げられます。

  • ●電気の使い方を見直す
  • ●使用する家電を見直す
  • ●電気料金メニューを見直す

それぞれの方法を参考にして、電気代を抑えられるよう対策を取りましょう。

■電気の使い方を見直す

電気の使い方を見直すと電気代を抑えられる可能性があります。例えば、照明などのつけっぱなしを意識的に防止するだけでも効果が期待できます。電気の使い方の見直しはすぐに取り入れられる方法であるため、まずは試してみると良いでしょう。

また、同じ家電を使う場合でも稼働時間と使い方の工夫次第で節約につながります。例えば、エアコンは必要なときだけ適正温度で運転することや、定期的にフィルターを清掃し稼働しやすい状態を保つことなどが有効です。他にも、冷蔵庫は食品を詰め込み過ぎずに冷気の循環を保ち、開閉時間も極力減らすと効果的です。

なお、家電ごとの節電方法は下記の資源エネルギー庁のサイトも参考にすると良いでしょう。
経済産業省資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約

■使用する家電を見直す

使用する家電を省エネ性能が高いモデルにすることで、電気代を抑える効果が期待できることがあります。購入時のコストはかかりますが、買い替えを検討する際は消費電力の小さいモデルを選ぶと、長期的には節約につながる可能性があります。

特に、消費電力の多いエアコンや冷蔵庫、照明、給湯設備などの買い替えをすると、電気代の節約に効果的です。家電の省エネ性能を判断する際は、前述の省エネラベルを参考にすると良いでしょう。

■電気料金メニューを見直す

電気代の節約には、電気料金メニューの見直しを行うのもおすすめです。同じ1人暮らしでも、リモートワークの有無などによって在宅時間は人それぞれのため、自分のライフスタイルに合わせて検討すると良いでしょう。

なお、電気代の目安はこちらでシミュレーション可能です。
関西電力「電気料金シミュレーション

1人暮らしの1か月の電気代の目安を把握して無理なく電気代を抑えよう

1人暮らしの電気代の目安は平均7,337円(2025年時点)ほどですが、季節やライフスタイル、使用している家電の種類などにより変動します。特に冬場は電気代が高額になるケースが多いです。

電気代を節約するには、電気の使い方を見直したり、家電を省エネ性能の高いものに替えたりするのが効果的です。また、電気料金メニューが現状に適したものかどうかも忘れずに確認しましょう。

電気代の仕組みを理解したうえで電気代を抑えられるよう、無理のない範囲で節電に取り組みましょう。

関西電力の電気のご契約に関してはこちらをご覧ください。

木内菜穂子(キウチ ナオコ)

著者情報 木内菜穂子(キウチ ナオコ)

金融機関窓口に8年勤務した後、公益財団法人の総務課にて、社員の給与計算や保険の手続き、福利厚生関係の業務を2年間経験。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP、証券外務員一種など複数の資格を保有。現在はこれらの知見を活かしながら、金融系・保険系のテーマを中心に7年間執筆活動を行っている。

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