系統(送配電線など)を効率的に利用するとともに、再生可能エネルギーの導入・拡大に向けた系統増強を効率的かつ確実に行うため、託送料金の一部について、系統利用者である発電事業者さまに一部の負担を求める、系統連系受電サービス料金制度(以下、「発電側課金制度」)が2024年4月から開始となります。
発電側課金制度対象
発電側課金は系統連系・維持の対価となるため、系統に接続しかつ系統側に逆潮流させている電源すべてが対象となります。
- ※ただし、以下の電源は当面の間、対象外と整理されています。
- ・2024年3月末までにFIT認定を取得されている場合、当該認定による買取期間内は対象外となります。
- ・同時最大受電電力が10kW未満の電源については、当面の間、対象外となります。
(ただし、実際の逆潮流が10kW以上となった場合は、課金対象となります。)
算定方法
基本料金と電力量料金を足し合わせて算定する二部料金制となります。
- 基本料金
- :同時最大受電電力(発電側の契約電力)から接続送電サービス契約電力(需要側の契約電力)を差し引いた値に対する課金
- 電力量料金
- :発電電力量に対する課金
また、接続先の変電所によって系統設備効率化割引が設定されます。
単価や割引額等の詳しい内容については、「関西電力送配電株式会社ホームページ」をご確認ください。
発電側課金のお支払いについて
発電側課金は、当社と一般送配電事業者との間で、代理回収業務委託契約を締結のうえ、当社が代理回収業務を請け負いますので、当社を経由して一般送配電事業者へお支払いいただきます。
なお、発電側課金は、受給料金との相殺が可能とされているため、当社とご契約いただいている発電事業者さまにつきましては、受給料金と発電側課金額を相殺したうえで、受給料金をお支払いさせていただきます。
受給料金による補填(転嫁)
発電側課金制度開始に伴い受給料金より相殺される発電側課金相当額を、当社より受給料金にて補填(転嫁)させていただきます。
発電側課金額と同額を補填(転嫁)させていただきますので、発電事業者さまに発電側課金の実質負担は発生いたしません。
なお、発電側課金額や補填額については、毎月の「受給電力量のお知らせ」にてお知らせいたします。