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エアコンの設定温度は何℃が理想?
快適で省エネを実現するポイントを徹底解説

エアコンの設定温度は何℃が理想?快適で省エネを実現するポイントを徹底解説
著者:小沢美奈子 節約術と貯蓄術が得意なファイナンシャルプランナー

著者:小沢美奈子
節約術と貯蓄術が得意なファイナンシャルプランナー

暑い夏を乗り切るにはエアコンが欠かせません。近年は熱中症予防のためにエアコンの使用が推奨されていますが、使い過ぎると電気代のアップにもつながってしまいます。
快適性を保ちつつ、省エネも実現するためには、エアコンを何℃に設定すればよいのでしょうか。記事では、エアコンの上手な使い方に着目しつつ、節約につながる設定温度についても解説します。

節約と快適性が実現される冷房と暖房の温度設定は?

環境省では、快適性と省エネルギーを両立させるため室内温度として夏季は28℃、冬季は20℃とすることを推奨しています。ただしこれらはあくまでも室内温度であって、エアコンの設定温度ではないことに注意が必要です。

では、エアコンを何℃に設定したらよいでしょうか。快適な温度が実現できるかどうかは、部屋の広さや環境によって異なる上に、個人の感じ方もそれぞれ違います。したがって、エアコンの設定温度を28℃にした場合であっても、暑いもしくは寒いと感じるようなら、健康のためにも設定温度の変更も考えるべきでしょう。

一方、省エネの観点から考えると、設定温度の度重なる変更は、エアコン代にも影響を及ぼすものです。また、冷やし過ぎも電気料金が上がる可能性もあります。とはいえ、健康を維持するために優先すべきは、快適な温度を保つことです。
快適性を上げるには、エアコンの設定温度も重要ですが、それ以外にも暑い場合は扇風機やサーキュレーターを併用して冷気を循環させることや、寒い場合は上着や靴下など着用するもので調節することも有効です。
無理のない範囲で、快適性と省エネ性が両立できるために工夫をすることを考えてみましょう。

家族世帯の電気代とエアコン代はいくら払っている?節約方法も教えて

家族世帯の電気代とエアコン代はいくら払っている?節約方法も教えて

■家族世帯はどれぐらい電気代を払っている?

総務省が公表している2023年「家計調査報告(家計収支編)」によると、勤労世帯と無職世帯を含む二人以上世帯の電気代は月平均1万2,265円となっています。この数字を1日あたりに計算すると約409円(1か月を30日で計算)、年間あたりで14万7,180円になります。

■電気代のうち、エアコン代はいくらかかっている?

電気代のうちで、エアコン代がいくらかかっているのかを、資源エネルギー庁の資料の夏と冬の電気使用割合と、総務省が公表している2023年「家計調査報告(家計収支編)」から確認してみましょう。

夏の電気におけるエアコンの使用割合は、冷蔵庫や照明などの全ての電気器具のうちトップで、38.3%です。
一方、2023年8月の電気代平均額は、1万22円となっています。電気代平均額をもとにエアコン代を算出すると、月3,838円(円未満四捨五入)となる計算です。

冬におけるエアコン代を確認してみましょう。
冬に使用される電気のうち、エアコンの割合は17.0%です。
それに対して、2023年2月の電気代平均額は1万8,750円です。月あたりの電気代を算出すると、3,188円(円未満四捨五入)となります。

なお、冬におけるエアコンの電気使用割合が夏に比べて低い理由は、冬は夏に比べ、他の暖房器具の種類が多いからと考えられます。冬の暖房器具にはエアコン以外に、電気ストーブやこたつなどもあります。単純にエアコンのみの電気使用割合を比較すると、冬が夏に比べて低くなるのは、冬の暖房器具の豊富さからです。

  • ※電気の使用割合は「夏の点灯帯(19時頃)の電気の使用割合例」より
  • ※電気の使用割合は「家庭における電気の使用割合(冬季の1日間)」より

■エアコン代を節約する方法4選

家庭の電気代のうち、エアコン代は比較的割合が大きいと考えられます。少しでもエアコン代を節約できればと思うはずです。そこでエアコン代の節約方法を4つご紹介します。

1.必要な時だけつける

不在時もエアコンをずっとつけっぱなしというご家庭も少なくないはず。エアコン代を節約するためにも、タイマー機能を上手に活用し、必要な時だけつける習慣を作りましょう。資源エネルギー庁によると、冷房の設定温度を28℃にして、1日1時間短縮した場合、年間で18.78kWhの省エネとなり、580円節約できます。暖房の場合は、1日1時間短縮すると、年間で40.73kWhの省エネとなり、1,260円節約できるとされています。

2.夏は28℃・冬は20℃を目安に室温を調整する

節約のために、設定温度を上げるのも一つも方法です。ただし、無理に室温を上げてしまうと、熱中症などのリスクも高まってしまいます。あくまで快適と思える程度に設定温度を上げることが重要です。
扇風機やサーキュレーターを併用することも考えてみましょう。

3.フィルターの掃除をこまめにする

ついつい怠りがちなのがエアコンのフィルター清掃。フィルターが目詰まりしてしまうと、本来のエアコンの機能が発揮できなくなるうえに、電気代が上がってしまうことも。まずはこまめな清掃を心がけましょう。2週間に1回程度、少なくとも月に1回は清掃することが理想的です。

4.古いエアコンは買い換える手も

現在のエアコンは昔のものに比べて、格段に省エネ性能が上がっています。たとえば2022年のエアコンは10年前のものに比べると15%も省エネになったという報告もあります(※)。古いエアコンは、省エネ性能の高い製品に買い換えるのも一つの方法です。

■電気料金のプラン変更で節約ができるかも

電気料金のプランを変えることで、電気代が節約できる可能性があります。

たとえば関西電力の「はぴeタイムR」というプランは、夜の時間帯に電気の利用をシフトすることで電気料金がお得になる仕組み。主に夜電気を使うご家庭は、電気代が安くなる可能性があります。なお、「はぴeタイムR」は、エコキュート等を設置いただいたご家庭向けのプランとなる点にご注意ください。

ほかにも「withポイントでんき」といった、ⅾポイント、PayPayポイント、楽天ポイントの中から好きなポイントを選び、月々の電気料金に応じて3.5%分のポイントをためることができるお得なプランもあります。
電気代節約のためにプランの見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

体感温度を左右する湿度管理も大切

■「冷房」と「除湿」機能の違いについて

そもそも冷房と除湿機能は役割が異なっています。

冷房機能は部屋の室内温度を下げることを目的としています。室内の暑い空気を集めて室外機を通して排出することで、室内の空気の温度を下げる仕組みになっています。
除湿は、部屋の湿度を下げることを目的とした機能です。室内の空気に含まれる水分を集めて外に排出することで、室内の湿度を下げる仕組みになっています。
部屋の温度を下げたい場合は冷房機能、湿度を下げたい場合は除湿機能というように、目的によって使い分けることが大切です。

■除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2方式がある

さらに除湿機能について詳しく見ていきましょう。
除湿機能には、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2方式があります。

「弱冷房除湿」は、多くのエアコンで採用されている除湿方式で、空気を冷やして湿度を下げる仕組みになっています。能力を抑えた弱い冷房であるため、除湿量が少なく、蒸し暑い夏には適さないとも言われています。

「再熱除湿」は、エアコンの中で強く冷やして除湿した空気を再び温めて室内に戻す仕組みの方式です。室温を下げずにしっかり除湿できる点がメリットと言えます。

現在お使いのエアコンがどちらの方式を採用しているかについては、取り扱い説明書などで確認することが可能です。

電気代が安いのは冷房と除湿のどっち?

除湿機能における「弱冷房除湿」と「再熱除湿」を比較すると、一般的には部屋に戻す空気をエアコンで暖めなおすため、室温を下げずにしっかり除湿できる「再熱除湿」の消費電力は多くなる傾向にあります。
一方、「弱冷房除湿」は弱い冷房ともいえる特徴から、通常の冷房運転よりも消費電力を抑えることが可能です。

総じて電気代が安くなる順番をお伝えすると、①弱冷房除湿、②冷房、③再熱除湿 となります。

夏のエアコン、「つけっぱなし」と「小まめなオンオフ」はどっちがいいの?

■エアコンで一番電力量を消費するのは?

まず重要なポイントとして覚えていただきたいことは、エアコンで一番電力量を消費するのは「エアコンのスイッチを入れてから設定温度に達するまでの間」ということです。このことからエアコンの消費電力量を抑えるには、「小まめなオンオフ」ではなく「つけっぱなし」が正解とも考えられますが、時間帯によってはそうとも言い切れないのです。

■「つけっぱなし」は本当にお得?

つけっぱなしが本当にお得かどうかについて、ダイキン工業株式会社が行った実証実験結果から引用したいと思います。

結果は次の通りです。

  • ●9:00~18:00の外気温の高い時間帯は、「つけっぱなし」の方が「こまめに入り切り」よりも消費電力量が少なくなる
  • ●18:00~23:00の夜の時間帯は、「つけっぱなし」の方が「こまめに入り切り」よりも消費電力量が大きくなる

つまり、日中は「つけっぱなし」の方がお得で、夜の時間帯は「小まめにオンオフ」の方がお得、ということになります。

外気温とエアコンの設定温度の差の大きな日中は、エアコンのスイッチを入れてから設定温度に達するまでの消費電力量が大きくなるため「つけっぱなし」がお得。

一方、外気温が低下している夜の時間帯は、エアコンのスイッチを入れてから設定温度に達するまでの消費電力量が小さくなるため、「小まめにオンオフ」の方がお得になる傾向にある、と言えます。

なお、上記の結果については、部屋の環境や外気温、エアコンをオフにしている時間などの諸条件によって異なることをご了承ください。

まとめ

夏に欠かせないアイテムであるエアコン。健康のための快適なエアコン設定やお得な使用方法をご紹介しました。さらにあわせて考えたいのが、電気料金のプランについて。
関西電力には月々の電気料金に応じてPayPayポイント等のお好きなポイントを3.5%分ためることができる「withポイントでんき」や、オール電化のご家庭向けには、夜の時間に電気利用をシフトすることで料金がお得になる「はぴeタイムR」など、さまざまなプランが用意されています。
夏本番に向けて、エアコンの使い方だけではなく、自分に合ったプランへの変更も考えてはいかがでしょうか。

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ファイナンシャルプランナー 小沢美奈子

著者情報 ファイナンシャルプランナー 小沢美奈子

大学卒業後、損害保険会社にて社員教育、研修講師、営業などを経験。会社員時代に取得したファイナンシャルプランナー資格を活かし2015年にK&Bプランニングを開業。Webや雑誌などでのマネー記事執筆、セミナー講師、個人コンサルティング、女性向けマネーコミュニティの講師のほか、フォトグラファーとしても活動。

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