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オール電化の冬の電気代が高すぎる?
平均額・原因・節約方法を徹底解説!

オール電化の冬の電気代が高すぎる?平均額・原因・節約方法を徹底解説!
著者:三枝徹 家計にやさしい金融情報を解説するファイナンシャルプランナー

著者:三枝徹
家計にやさしい金融情報を解説するファイナンシャルプランナー

暖房の利用機会が増える冬は、一般的に電気代が高くなる傾向があります。特にオール電化住宅では、光熱費全体のコストは低くなることがあるものの、暖房や給湯などが電気で統一されているため、電気代だけで見ると高くなってしまうことがあります。

これから自宅をオール電化にしようかと考えている方にとっては、冬の電気代が気になるところです。そこで本記事では、オール電化での電気代の平均額や、冬に電気代が上がる要因・電気代を抑えるコツについて解説します。

オール電化の冬の電気代はいくら?

一つの家庭にかかる電気代は世帯人数や季節によって異なります。ここでは様々な条件で比較をしながら、オール電化の場合、冬にかかる電気代の目安をご紹介します。

■オール電化と一般の住宅の電気代の違い

オール電化住宅と一般住宅の電気代の目安は、下表1の通りです。

▼表1(単位:円)※税込金額

一般の住宅(月平均)※1 オール電化
住宅(月平均)※2
電気料金 ガス料金 その他の
光熱費
光熱費
合計
電気料金
1⼈暮らし 6,756 3,056 721 10,533 10,777
2人暮らし 10,878 4,497 1,497 16,872 13,406
3人暮らし 12,651 5,121 1,211 18,983 14,835
4人暮らし
以上
12,805 5,015 747 18,567 16,533
  • ※1:一般の住宅の電気・ガス料金、他の光熱費は、総務省統計局「家計調査 家計収支編 2024年 世帯人員別」をもとに算出しています。
  • ※2:オール電化住宅の電気料金は、当社オール電化プランをご利用中の「はぴeみる電」会員さまデータ(2020年~2021年の年間使用量の平均値)より算出した平均使用量をもとに、「はぴeタイムR」の料金単価を適用して算出しています。いずれも燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金は含んでおりません。
    オール電化住宅のサンプル数:1人暮らし4,908件、2人家族24,100件、3人家族26,163件、4人家族以上55,311件

表1からもわかるように、オール電化住宅はガスを使わず電気でお湯を沸かすため、電気代は一般住宅よりも高くなりやすいです。しかし、ガス代がかからない点を考慮すれば、光熱費全体としてはオール電化住宅の方がお得になるといったケースもあります。また、2人暮らし以上の場合には、一般住宅に比べてオール電化住宅の方が、光熱費が抑えやすい傾向にあります。

■電気代の季節による違い

続いて、四半期ごとの電気代の違いも比較してみましょう。オール電化ではない、一般の住宅の場合、四半期ごとにかかる電気代は次の通りです。

▼表2(単位:円)

冬季(1~3月) 春季(4~6月) 夏季(7~9月) 秋季(10~12月) 平均
1⼈暮らし 7,150 5,839 6,771 6,356 6,756
2人暮らし 12,044 10,200 10,732 10,535 10,878
3人暮らし 13,762 11,585 12,769 12,486 12,651
4人暮らし
以上
14,092 11,850 12,997 12,283 12,805

表2からもわかるように、冬季(1〜3月)の電気代は、他の季節に比べて一般的に高くなりやすい傾向があります。表2をもとに計算すると、2人暮らし以上の世帯の冬季(1〜3月)の電気代は、年平均のおよそ1.1倍程度となっています。

一方、夏季(7~9月)の電気代は、年平均と比較してもほぼ等倍です。そのため、1年の中でもっとも電気代がかかる季節は冬であることがわかります。

■オール電化の夏と冬の電気代目安

次に、オール電化住宅の夏と冬の電気代の目安を紹介します。前述の通り、冬の電気代の目安は夏の1.1倍程度と高くなりやすい傾向があります。この前提で各世帯ごとに目安の金額を整理すると下表3のようになります。

▼表3(単位:円)

夏(7~9月)の電気代※1 冬(1~3月)の電気代※2
1⼈暮らし 10,777 11,855
2人暮らし 13,406 14,747
3人暮らし 14,835 16,319
4人暮らし
以上
16,533 18,186
  • ※1:夏の電気代は表1で使用したオール電化住宅の年平均の電気代の等倍で算出しています。
  • ※2:冬の電気代は表1で使用したオール電化住宅の年平均の電気代の1.1倍で算出しています。

オール電化を検討中の方は、上記の金額を目安に判断するとよいでしょう。ただし、前述の通りオール電化はガス代がかからないなどのメリットもあるため、電気代だけでなくメリット・デメリットから総合的に考える必要があります。

  • ※上記は目安のため、実際の使用量等により生じる金額は異なります

オール電化の冬の電気代が高くなる3つの主な理由

ここでは、オール電化住宅で1年のうち、冬の電気代が高くなる主な理由として考えられる以下の3点について解説します。

  • ●暖房器具の長時間使用
  • ●エコキュートの効率低下
  • ●在宅時間増加

それぞれの理由について、詳しくみていきましょう。

■暖房器具の長時間使用

1点目は、暖房器具の長時間使用です。冷房によって電気代が上昇しやすい夏場と同じように、冬場も暖房器具の長時間使用に加えて、お湯の使用量が増えることで、電気代が上昇しやすくなります。

特にオール電化住宅では、エアコン以外にも電気ヒーターやエコキュートなどの使用により、電力使用量が集中しがちです。また、北日本など寒冷地であるほど、外気温が低いため暖房需要が高く、電気代も上がる傾向にあります。

■エコキュートの効率低下

2点目は、エコキュートの効率低下です。エコキュートは、外気の熱を取り込んでお湯を沸かす仕組みです。オール電化住宅では、給湯はエコキュートを利用する場合が多いです。

エコキュートは外気温が低いほど、熱を取り出すために必要なコンプレッサーを長時間稼働させるため、結果的に電力使用量が多くなりやすい傾向にあります。よって、同じ湯量を沸かすためには、冬場の方が多くの電力を消費しやすくなります。

また、水道水自体も冬場は水温が低いため、所定の温度に温めるためのエネルギーが増え、さらに電力消費量が増えやすくなります。

■在宅時間増加

冬は1年の中で日照時間が最も短いため、自宅で過ごす時間が長くなりがちです。

在宅時間が増えることで、照明・テレビ・キッチン家電など、あらゆる電化製品の稼働時間が長くなり、その分電力消費量も増えることになります。暖房についても、在宅時間が長ければ長いほど、稼働時間が増え電力使用量が一段と上がるでしょう。

在宅時間増加

今すぐできるオール電化の冬の電気代を抑える6つのコツ

このように、冬場は電力消費量が増えることで、電気代も多くかかってしまいます。ここでは、オール電化の冬の電気代を抑えるコツを紹介します。それは、以下の6点です。

  • ●暖房の設定温度調整
  • ●窓やドアの断熱対策
  • ●エコキュートの使い方の見直し
  • ●電気毛布・加湿器など低消費電力家電の活用
  • ●家電の待機電力を減らす
  • ●電気料金プランを見直す

それぞれのコツのポイントを詳しく解説します。

■暖房の設定温度調整

暖房の設定温度を適切に引き下げることで節電が可能です。環境省によると、設定温度を1℃下げると、消費電力量が約10%節約できるとされています。経済産業省の省エネルギーセンターの報告書でも、冬場の室温は20℃が推奨とされています。

エアコンなどの暖房機器を利用すると、一般的に暖かい空気は上の方に集ってしまいます。そのため、室内の温度がまんべんなく上がるように、サーキュレーターで部屋の空気を循環させるといった工夫も効果があります。

その他にも、局所を温める電化製品である、こたつ・電気毛布を併用するといった工夫も消費電力量を抑えるための対策の一つです。

■窓やドアの断熱対策

暖房効率を高めることで電気代を抑えるには、室内の断熱性能を向上させることが効果的といわれています。窓は熱の出入りが大きい箇所であるため、窓やドアの断熱を行うと電力消費量を抑えることが可能です。

窓の断熱性能を上げる方法としては、「断熱シート(窓用フィルムやプチプチシート)をガラスに貼る」、「厚手の断熱カーテンやカーテンライナーを使用する」という対策が効果的です。

ドアの断熱性能を上げる方法としては、「ドアや隙間の気密・ 部屋と廊下の境目など、ドア下部に隙間テープを貼る」ことがあり、この方法は市販のすきま風防止テープを貼るだけであるため、DIYでも対応できます。
その他にも、床下・壁から冷気が入り込むことがあるため、床にカーペットを敷くだけでも寒さを緩和できるでしょう。

■エコキュートの使い方の見直し

エコキュートの使い方を見直すだけでも、冬場の電気代を賢く削減できます。たとえば、次の3つの工夫が有効です。

  • ●沸き上げモードの最適化
  • ●追い炊きより、「高温たし湯」
  • ●電気代が割安な夜間の電力を活用
  • ※メーカーや機種によって利用できない場合があります。

家族人数やお風呂の利用状況に合わせて、適切な「沸き上げモード」を選ぶと余分な加熱を減少できる傾向があります。また、浴槽の温度が下がった場合には、「追い炊き」ではなく、「高温たし湯」を選ぶと消費電力量を減らしやすくなります。

追い炊き機能は、浴槽内の湯を循環させて再加熱することです。その際タンク内のお湯も冷めて効率が落ちる上に、昼間に動作すると高い電力単価で沸かすことになってしまいます。一方、高温たし湯はあらかじめタンクのお湯を高温で沸かしておき、必要分だけ浴槽に足す方式で、追い焚きや保温に比べて光熱費を削減できることがあります。

電気代の料金体系では、夜間の消費の方が日中に比べて割安になるものもあります。エコキュートの多くは、電力消費量が最大になる時間帯を避ける制御(沸き上げ時刻の調整など)ができます。この機能を活用し、電気料金が割安な夜間の時間帯に、集中的に沸き上がる設定にすれば、電気代を低く抑えることが可能です。

  • ※料金体系は提供事業者やプランによって異なります

■電気毛布・加湿器など低消費電力家電の活用

電気毛布や電気ひざ掛けなどの低消費電力の暖房器具を活用することも、電気代を引き下げる工夫の一つです。これらの暖房器具は、商品にもよりますが30〜60Wと低い消費電力で利用できることが多いです。

また、加湿器の利用も効果的です。冬場に加湿すると体感温度が上がり、暖房の設定温度を低く保っていても暖かく感じます。加湿器には、さまざまなタイプがありますが、中でも超音波式加湿器はヒーターを使わないため、消費電力量が非常に低い場合が多く、特におすすめです。

■家電の待機電力を減らす

一般的に家庭全体では、待機電力が電気代の約5%を占めると推計されています。待機電力を削減するには、利用していない電化製品の主電源を切る、またはコンセントから抜くことが基本です。スイッチ付きの節電タップやスマートプラグを活用すれば、簡単に待機電力の削減が可能です。

また、テレビや電子レンジ、トースターなど、使用時以外には電源を完全にOFFにしても問題がない電化製品は、電源タップのスイッチでまとめて切るとよいでしょう。

なお、一部の電化製品(冷蔵庫や常時通電が必要な医療機器など)は、コンセントを抜かないように注意が必要です。

■電気料金プランを見直す

現在契約中の電気料金プランを見直すことも、電気代を減らすための有効な対策の一つです。各電力会社では、夜間割安料金の専用プランを提供しており、通常プランの料金よりもお得な場合があります。

関西電力が提供している「はぴeタイムR」でも、23時〜翌7時の電気料金が割安に設定されています。「はぴeタイムR」について詳しくはこちら

  • ※オール電化のお客さま向けのメニューです。
  • ※基本料金は最初の10kWまで2,409.4円、10kWをこえる1kWにつき416.9円。 (2025年11月時点)
  • ※電気を全く使用されない(使用量が0kWh)場合の基本料金は半額といたします。
  • ※23時〜翌7時以外の時間帯では、23時〜翌7時と比較すると割高な電気料金になります
  • ※燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金は含んでおりません

これらの料金プランに見直すことで、電気代を低く抑えることができるでしょう。

オール電化を使いこなして快適な冬を過ごそう

冬のオール電化住宅では、電気代が高くなりがちではありますが、電化製品の使い方や契約プランを見直すことで、低く抑えられる可能性があります。現在の料金プランが生活スタイルに合っていない場合は、プラン変更も検討しましょう。

関西電力では、オール電化向けの料金プランが充実しています。これからオール電化の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

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三枝徹(サエグサ トオル)

著者情報 三枝徹(サエグサ トオル)

1968年生まれ、千葉県千葉市在住。新卒で大手IT企業に入社し、システムエンジニアとして従事。2002年以降はプロジェクトマネージャーとして数億円規模のプロジェクトを経験。2022年7月よりフリーランスライターに。大手IT企業での経験やFP2級やAFPなどの資格を活かし、金融・IT・ビジネスのテーマを中心に執筆。

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