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一般家庭のガスの平均使用量と
ガス料金に差が生まれる理由

一般家庭のガスの平均使用量とガス料金に差が生まれる理由

子どもができた、物価が上がって支出が増えた、などの環境の変化をきっかけに生活費を見直す方もいると思います。生活費の中で、見直しておきたいことのひとつがガス料金です。ガス料金を抑えるためには、ご家庭のガスの使用量が多いのかどうかを知っておく必要があります。

この記事では、一般家庭のガスの平均使用量を解説したうえで、ガス料金に違いが出る理由、ガス料金を安く抑える方法なども合わせてご紹介していきます。

一般家庭のガスの平均使用量

まずは、一般家庭の毎月のガス平均使用量について比較します。家族構成によってどう変わるのか見ていきましょう。

家族構成 ガス平均使用量
1人暮らし 14m³
2人家族 26m³
3人家族 34m³
4人家族以上 43m³
  • ※関電ガスをご利用中の「はぴeみる電」会員さまデータ(2020年~2021年の年間使用量の平均値)より算出。
  • ※サンプル数:1人暮らし=5,613、2人家族=7,090、3人家族=4,827、4人家族以上=4,977

家族の人数が多ければ、当然それだけガスを使う機会が増えてきます。

一般的に、一戸建ての方が通気性のよい木造のものが多く、また部屋の面積が広く、部屋数も多いため、ガス暖房を使う場合などは使用量が増えるでしょう。一方、マンションは鉄筋コンクリート造のものが多く気密性や断熱性に優れているため、ガスの使用量は減る傾向にあるとされています。

また、後述しますが、季節によっても使用量は異なります。冬は給湯器などの使用頻度が上がるため、年間使用量の平均値よりも多くなるでしょう。

ガス会社から届く、ご使用量のお知らせ(検針票)に、毎月のガスの使用量が書かれていますので、ご家庭のガス使用量が平均よりも多いのか少ないのか、一度チェックしてみることをおすすめします。


<ガスの検針票の見方>
ご使用量のお知らせ(検針票)のイメージ

ガス料金を抑える方法
  • ※関西電力でガスをご契約されている方は「はぴeみる電」、大阪ガスとご契約されている方は「マイ大阪ガス」でもご確認が可能です。

ガスの料金に違いが出る理由

ガスの使用量が他の家庭と同じだった場合でも、ガス料金が同額になるとは限りません。ガス料金は契約しているガス会社などによって変わってきます。

■ガス小売事業者による違い

まず、1か月あたりのガス料金は、基本的に以下の計算式により算出できます。

ガス料金=「基本料金」+「従量料金」

従量料金とは、1㎥あたりの単価に、ガスの使用量をかけた金額のことです。ガスを使えば使うほどこの従量料金が増えていきます。もし自宅を留守にしてガスをまったく使わなかった月があった場合、従量料金は0円になりますが、基本料金は発生します。

これらの基本料金・従量料金の単価は、ガス小売事業者によって異なります。

以下の価格表は、関西エリア(一部対象外)において、一般的なご家庭でご利用いただける料金の一例です。(2024年2月時点)

(税込、円)

ガスご使用量 料金区分 料金単価
大阪ガス
「一般料金」
関西電力
「なっトクプラン」
0m³から
20m³まで
基本料金 759.00 758.90
従量料金 174.81 158.77
20m³をこえ
50m³まで
基本料金 1,364.81 1,262.33
従量料金 144.52 133.66
50m³をこえ
100m³まで
基本料金 1,635.74 1,266.83
従量料金 139.10 133.53
100m³をこえ
200m³まで
基本料金 2,074.72 1,683.41
従量料金 134.71 129.34
200m³をこえ
350m³まで
基本料金 3,506.75 3,043.33
従量料金 127.55 122.52
350m³をこえ
500m³まで
基本料金 3,834.72 3,353.47
従量料金 126.62 121.61
500m³をこえ
1,000m³まで
基本料金 6,981.94 6,357.69
従量料金 120.32 115.58
1,000m³
超過分
基本料金 7,307.87 6,673.44
従量料金 120.00 115.27
  • ※単位:基本料金=円/ 月 従量料金=円/㎥
  • ※原料費調整額を含みません。実際のメリット額は、ガスのご利用状況や原料費調整額により変動します。
  • ※大阪ガス「一般料金」と「なっトクプラン」で原料費調整単価が異なり、原料費調整額の増額が、切替えによるおトク額を上回る可能性があります。最新の原料費調整額はこちらからご確認ください。

上記の表の通り、ガス会社によって、基本料金と従量料金が異なるため、毎月のガス料金にも差が生じるのです。

例えば、ガス使用量が30㎥の家に住んでいるケースで考えてみましょう。

基本料金が1,364.81円、従量料金が144.52円の大阪ガス「一般料金」で契約していた場合、基本料金が102.48円、従量料金が10.86円安い、関電ガス「なっトクプラン」に変更すると、毎月428円程度の節約ができることが分かります。
さらに関西電力の電気契約とまとめることで、3%割引の電化セット割引が適用され、年間約7,000円おトクになります。

  • ※メリット額は、燃料費調整額・原料費調整額を含みません。電気・ガスともに契約メニューによって燃料費調整単価および原料費調整単価が異なるため、実際のメリット額は、電気・ガスのご使用状況や燃料費調整額・原料費調整額により変動します。燃料費調整額・原料費調整額の増額が、ご契約メニューの変更(関西電力以外からの契約の切替えを含む)によるメリット額を上回り、電気料金、ガス料金が変更前よりも高くなる可能性があります。
    電気料金・ガス料金の計算方法や燃料費調整額・原料費調整額の最新単価や過去の推移は、こちらからご確認ください。
  • 注意事項
    • ※以下の場合は、関電ガス「なっトクプラン」が他社の専用メニューよりも割高になることがありますので、ご注意ください。
      • ・エコウィル・エネファーム・ガス床暖房・家庭用空調機器(ガスエンジンヒートポンプ方式およびガス吸収式の機器)等のガス機器をご使用されている場合
      • ・インターネット等のセット割引が適用された他社の専用メニューでご契約されている場合
    • ※「なっトクプラン」には電気セット割引(3%)を適用しています。電気セット割引は、ガス料金からの割引であり、電気料金からの割引ではありません。割引対象額は、基本料金および従量料金(原料費調整額を除く)の合計です。同一需要場所において、同一名義により当社が別途指定する電気需給契約を締結いただいている場合に、ガス料金から3%割引いたします。

■季節ごとのガス使用量の違い

ガス料金の平均額は季節によっても変動します。特に給湯器や暖房機器の使用頻度が増える冬期は、1年の中でもガスの使用量が多くなりやすいため、比例してガス料金も高くなる傾向にあります。

2023年に発表された総務省の家計調査によれば、季節ごとの2023年のガス料金の平均額は以下の結果となりました。

時期 ガス料金の平均額
2023年1~3月 4,430円
2023年4~6月 3,304円
2023年7~9月 2,140円
2023年10~12月 2,358円

出典:総務省家計調査

1~3月のガス料金の平均額は4,430円と他の季節よりも明らかに高く、7〜9月の2倍以上です。冬はガスの使い過ぎに注意する必要があります。

ガス料金を抑える方法

ガス料金を抑える方法

2022年に発生したロシア・ウクライナ紛争による影響、また円安が進行したことにより原料費調整単価が大きく上昇したため、以前と同じ使い方をしていてもガス料金が高くなるケースが増えました。ここではガスの使用量を抑え、ガス料金をなるべく安くする方法をご紹介します。

■ガスの使い方を工夫する

ガスの使用量を抑えるためには、ガスコンロや給湯器の稼働時間を短くする必要があります。そのためには、まず普段から以下のようなガスの使い方を心がけてみましょう。

  • ・お湯の出しっぱなしは避ける
  • ・入浴時は次に入る人の間隔を空けすぎない
  • ・入浴後に浴槽にふたをして追い焚きの回数を減らす

特に家族が多いご家庭では、お風呂の追い炊き回数を減らすとガスを節約しやすくなります。

詳しい方法については、以下の記事をご一読ください。

一人暮らしや家族住まいのガス代の平均額と節約方法

■ガス会社を変更する

先述の通り、ガス会社ごとに基本料金や従量料金といった料金プランが異なるため、今よりもガス料金を削減するなら、現在利用しているガス会社を変更するのもひとつの手です。

ガス料金を比較する場合、複数社で見積もりを取る方法や各ガス会社の公式サイトにある料金シミュレーションを使うとよいでしょう。

関電ガスの利用を検討している場合は、以下のページよりシミュレーションできます。
https://kepco.jp/gas/ryokin/simu/

■オール電化にする

賃貸物件にお住まい場合はオール電化に変更することは難しいですが、一戸建てにお住まいであれば、オール電化に変更することで光熱費を削減することができるかもしれません。

オール電化の電気料金メニューは、日中の料金単価は割高に設定されている一方で、夜間の時間帯が割安に設定されています。エコキュートなどの電気給湯機は、料金単価が割安な夜間の時間帯に、お湯をまとめて作り、貯湯して使います。そして昼間に必要な量を使うことで、光熱費の節約ができる仕組みです。また、使い方の工夫(電気料金が割安な時間帯へのシフト)によっても節約が可能です。

◎1年間の光熱費比較 戸建て4LDK・4人家族〔当社試算〕、クレジットカード支払いの場合(2024年5月時点)

オール電化住宅(エコキュート+IH) 約194,900円/年
ガス併用住宅(従来型ガス給湯器+ガスコンロ) 約265,500円/年
  • ※メリット額は、燃料費調整額・原料費調整額を含みません。電気・ガスともに契約メニューによって燃料費調整単価および原料費調整単価が異なるため、実際のメリット額は、電気・ガスのご使用状況や燃料費調整額・原料費調整額により変動します。燃料費調整額・原料費調整額の増額が、ご契約メニューの変更(関西電力以外からの契約の切替えを含む)によるメリット額を上回り、電気料金、ガス料金が変更前よりも高くなる可能性があります。電気料金・ガス料金の計算方法や燃料費調整額・原料費調整額の最新単価や過去の推移は、こちらからご確認ください。
  • (試算条件)
  • ※当社試算に基づいたもので、実際の光熱費は各ご家庭の使用状況によって異なります。別途、機器購入費用、工事費用が必要です。
  • ※エコキュート等の電気給湯機を設置した上で、「はぴeタイムR」にご加入いただいたお客さまが、据え付けて使用する電磁誘導加熱調理器等のクッキングヒーターを設置いただき、電化割引の適用を希望され、当社との協議が整った場合は、電化割引を適用し、電気料金から割引対象額(基本料金と電力量料金(燃料費調整額は含みません)の合計額)の5%を割引いたします。
  • ※試算条件等詳細はこちら

ただし、オール電化に変更する場合は、オール電化用の機器を購入・設置する必要があるため、その分の費用がかかります。それもふまえたうえで、光熱費削減につながるかどうか検討してみるとよいでしょう。

【まとめ】ご家庭のガスの使用量を見直してみよう

ガスの契約先や料金プランの変更、ガスの使い方を見直すだけで、今よりもガス料金を安くできる可能性があります。さらに、一戸建てにお住まいの場合はオール電化に変更すると、トータルの光熱費を抑えることができるかもしれません。まずは、毎月発行される検針票などでガスの使用量を確認してみましょう。

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