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一人暮らしの光熱費の平均額は?
光熱費の節約方法も解説

一人暮らしの光熱費の平均額は?光熱費の節約方法も解説

一人暮らしの生活費には、家賃や食費、携帯電話料金などがかかってきますが、月々の光熱費がどのくらい掛かるのかも気になるところです。光熱費の概算を把握しておかないと、毎月の支出がどのくらいになるのかわからず、自由に使えるお金を決められなくなります。

光熱費は住んでいる地域や生活スタイルによって変動します。自分にとっての適正な光熱費はどのくらいなのか、いま支払っている光熱費は平均的な金額なのか、わからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、一人暮らし世帯の光熱費の平均額を紹介し、光熱費の仕組みや一人暮らしの光熱費を節約する方法について解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

光熱費とは?

光熱費は、日々の生活を快適に送るために不可欠な、電気や熱を得るためのエネルギー費用のことを指します。「光」が電気、「熱」はガスに該当し、日常生活に必要不可欠な水道費とまとめて「水道光熱費」という言い方をすることもあります。

部屋を明るくすることや、暑い季節には涼しく、寒い季節には暖かな室温を整えること、調理、掃除、洗濯、テレビやパソコンの使用など、あらゆる日常生活の基盤となるのが光熱費です。これらの費用を賢く管理することは、一人暮らしの家計にとって重要になります。

光熱費はちょっとした工夫によって節約できるため、自分が支払っている金額を確認し、費用が掛かりすぎていないか定期的に点検することが大切です。

一人暮らしの光熱費の平均額はいくら?

一人暮らしに掛かる光熱費の平均額はどのくらいなのでしょうか。総務省の公表している統計データを見てみましょう。

■一人暮らしの光熱費、全国平均額は10,805円

総務省統計局の「2023年度 家計調査 単身世帯(詳細結果表1)」によると、一人暮らし(単身世帯)の「電気代」の平均額は6,726円、「ガス代」の平均額は3,359円でした。「電気代」「ガス代」「他の光熱費」を足した光熱費の合計は、10,805円となっています。

この5年間の光熱費の推移を見ると、2022年に電気代やガス代が大幅に増加し、2023年もその傾向が続いていることがわかります。燃料費高騰の影響が続いているためです。

電気代(円) ガス代(円) 他の光熱費(円) 光熱費の合計(円)
2019年 5,700 3,012 821 9,533
2020年 5,791 3,021 702 9,514
2021年 5,482 3,001 651 9,134
2022年 6,808 3,331 843 10,982
2023年 6,726 3,359 720 10,805

この数字は、全国の一人暮らし世帯の年間平均値です。実際の光熱費は生活スタイル、季節や気候、契約しているエネルギー会社の料金体系などによって大きく左右されます。

■一人暮らしの光熱費は季節によって異なる

光熱費は季節によって大きく変動します。冬季は暖房や給湯によって電気やガスの消費量が増えるため、電気代やガス代も高くなる傾向が見られます。

電気代(円) ガス代(円) 他の光熱費(円) 光熱費の合計(円)
2023年1~3月期 9,340 4,430 1,615 15,385
2023年4~6月期 5,486 3,304 387 9,177
2023年7~9月期 5,842 2,140 82 8,064
2023年10~12月期 5,833 2,358 1,015 9,206

こちらの表は2023年のデータですが、例年同じような傾向となっています。

1月〜3月の電気代が高いのは、エアコンや電気ストーブなどの暖房器具を使用することによって電気の消費量が多くなるためです。この時期はガス代も高くなっています。床暖房など暖房設備や給湯器の利用が増えたり、お風呂の湯船に入ることが増えたりするためでしょう。

「他の光熱費」の項目も高くなっており、石油ストーブなどの暖房器具の利用によるものと考えられます。


7月〜9月もまた電気代が上昇します。これは、冷房器具の使用による電気の消費量の増加によるものと考えられますが、冬季ほどの大幅な上昇は見られません。暑い時期には暖房器具を利用する機会がないため、ガス代やその他の光熱費はかなり安くなっています。

季節ごとの光熱費の変動を知っておくことで、一人暮らしの生活費を計画的に管理できるでしょう。

■一人暮らしの光熱費は地域によって異なる

光熱費は住んでいる地域によっても異なります。

電気代(円) ガス代(円) 他の光熱費(円) 光熱費の合計(円)
北海道・東北地方 8,103 2,650 3,191 13,944
関東地方 6,635 3,515 382 10,532
北陸・東海地方 7,252 3,604 557 11,413
近畿地方 6,052 3,564 199 9,815
中国・四国地方 7,394 3,251 699 11,344
九州・沖縄地方 5,513 3,032 423 8,968

北海道・東北地方では光熱費の合計が13,944円と最も高く、九州・沖縄地方では8,968円と最も安くなっています。この地域差は、気候条件や地域ごとの料金設定によるものだと考えられます。寒冷地では暖房に用いる電気や灯油などの消費が多くなるため、光熱費が高くなる傾向があります。

光熱費の仕組みとは

光熱費はどのように計算されるのでしょうか。その仕組みを説明します。

■電気料金の仕組み

電気料金は主に3つの部分から構成されています。

電気料金=基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金

「基本料金」は、契約している電力会社との契約プランに応じて変わりますが、基本的には毎月一定の金額です。

「電力量料金」は、実際に消費した電力量に応じて計算されます。使用した電力量が多ければ多いほど高くなる仕組みです。なお、電力量料金の計算には「燃料費調整額」が含まれることがあります。

「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は、再生可能エネルギーの普及政策に関する費用です。再生可能エネルギー電気の買い取りに必要なコストがすべての電気使用者から広く集められています。

■ガス料金の仕組み

ガス料金=基本料金+従量料金

ガス料金の仕組みも電気料金と似ていて、毎月の「基本料金」と、単位料金にガス使用量を掛けた「従量料金」で構成されます。なお、従量料金の計算には「原料費調整額」が含まれることがあります。

一人暮らしの光熱費を節約する方法

光熱費を節約するためには、日常生活の中で意識して工夫することが大切です。電気とガスの節約方法を具体的に紹介していきます。

■電気料金の節約方法

電気料金の節約方法

まずは電気料金の節約方法です。

・電気料金プランを見直す

電力会社と契約している電気料金プランを見直してみましょう。電気料金の「基本料金」の部分は固定料金のため、電気を使いすぎないようにしても金額が変わりにくいです。しかし、契約プランを変更することで簡単に減らせる可能性もあります。

電力自由化によって、選択できる電力会社は増えています。各社が提供しているメニューやプランを検討し、自分の生活スタイルに合ったプランを選びましょう。

一人暮らしで、昼間は仕事に出ていて自宅にいないことが多い方であれば、夜間の電気料金が安くなるタイプの契約プランにすることも考えられます。

たとえば関西電力の「はぴeタイムR」のように、エコキュートなどの電気式給湯設備等を使用することで夜間の安い料金単価が適用できるプランも提供されています。

電力会社のウェブサイトなどでは、自宅の電気使用量を入力して最適な料金プランを提案するシミュレーションツールを提供しています。こうしたツールを利用することで、自分の使用パターンに合ったプランを選びましょう。

・家電の使い方を見直す

電気料金を節約するためには、家電の使い方を見直すことも大切です。

例えば、使っていない家電のコンセントをこまめに抜くことで待機電力を減らすことができます。実際にコンセントを引き抜くのは面倒かもしれませんが、オン・オフの切替スイッチが付いた電源タップを使うことでも同じような効果が得られます。上手に活用しましょう。

電気ポットでお湯を長時間保温しておくことや、冷蔵庫の中に食品を詰め込みすぎることなども、消費電力がかさむ原因となります。

また、エアコンはフィルターを掃除することで運転効率が上がります。利用シーズンの始まるときだけでなく、いつでもこまめにフィルターのお手入れを心がけましょう。さらに、サーキュレーターを使って部屋の中の空気を循環させることも非常に効果的です。

部屋の室温を保つためには、窓やドアなどからの断熱が大切です。厚手のカーテンや断熱構造を持ったロールスクリーンを使うことも節電につながります。

一人暮らしの生活では、家電をつけっぱなしにしていることを注意してくれる人がいません。使っていない部屋の照明を消す、見ていないテレビを消すといった細かな行動を意識することで、電気代を抑えることができます。

・古い家電を買い替える

新しい家電は省エネルギー性能が高いため、古くなった家電を買い替えることで長期的に電気代を節約できます。特に、エアコンや冷蔵庫などの大型家電は、古くなるほどエネルギー効率が悪くなる傾向にあります。

また、照明器具を従来の電球からLEDに変えることでも消費電力を削減することができます。

一人暮らしをこれから始める場合には、省エネ性能の高い家電の購入を検討してみましょう。最新の家電は割高に感じるかもしれませんが、初期投資を超える節電効果が期待できることもあります。

■ガス料金の節約方法

続いて、ガス料金の節約方法です。

・ガス会社や料金を見直す

ガス料金の節約を考えるときにも、まずはガス会社や料金プランを見直してみましょう。

一般家庭で契約できるガスには、おもに「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があります。都市ガスに関しては、以前は地域ごとに決まったガス会社としか契約できませんでしたが、2017年以降はガス会社を自由に選べるようになりました。

ガス会社によっては、電気とガスをセットで契約することで割引されるプランも展開されているので、検討してみてください。

・ガスの使い方を見直す

ガス代を節約するために、ガスの使い方を見直すことも考えてみましょう。

家庭で使うガスの用途は、調理のためのガスコンロ、浴室や台所などで使うお湯、床暖房や浴室乾燥機など暖房設備の3種類があります。

例えば、ガスコンロを調理で使用している場合、調理方法を工夫することで、ガスの使用量を節約できます。

(例)

  • ・調理の下ごしらえに電子レンジを活用
    ジャガイモや里芋のような根菜の場合、ガス火で沸かしたお湯を使って煮るよりも電子レンジで下ごしらえをすることで節約になります。
  • ・圧力鍋や保温鍋の利用
    調理時間が短縮されるので、ガスの消費量も削減できます。
  • ・入浴時に工夫する
    また、浴室はお湯をたくさん消費します。日々の習慣を見直すことで、ガス代の節約につながります。

(例)

  • ・給湯温度の設定を下げる
    給湯温度が高いほどガスの消費量は多くなります。
  • ・シャワーヘッドを節水タイプのものに交換する
    ガス代と水道代の節約になります。ただし、賃貸住宅に住んでいる場合は管理会社などに相談してから交換するとよいでしょう。

一人暮らしをしていると、ガスコンロやお湯の使い方を意識する機会は少ないかもしれません。圧力鍋やシャワーヘッドのように、一度導入してしまえば意識せずに節約を続けられる方法を検討してみましょう。

一人暮らしの光熱費を見直してみよう

一人暮らしの生活費のなかでも少なくない割合を占める光熱費ですが、さまざまな工夫によって無理なく節約することができます。日常生活のちょっとした行動に意識を向けてみましょう。家電のコンセントを挿しっぱなしにしないことや、調理家電を上手に使うことなど、できることからはじめることが大切です。

さらに、もっと効果的な節約につながる可能性があるのが電気・ガスの「契約プランの見直し」です。いまの契約内容よりも料金を抑えられないか、シミュレーションしてみることをおすすめします。

電気とガスをまとめることで電気セット割引により3%おトクになる関西電力の「なっトクプラン」のような契約プランを選ぶことで、効率よく光熱費を節約していきましょう。

「なっトクプラン」について詳しくはこちらをご確認ください。

  • ※メリット額は、燃料費調整額・原料費調整額を含みません。電気・ガスともに契約メニューによって燃料費調整単価および原料費調整単価が異なるため、実際のメリット額は、電気・ガスのご使用状況や燃料費調整額・原料費調整額により変動します。燃料費調整額・原料費調整額の増額が、ご契約メニューの変更(関西電力以外からの契約の切替えを含む)によるメリット額を上回り、電気料金、ガス料金が変更前よりも高くなる可能性があります。
    電気料金・ガス料金の計算方法や燃料費調整額・原料費調整額の最新単価や過去の推移は、こちらからご確認ください。
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    • ※以下の場合は、関電ガス「なっトクプラン」が他社の専用メニューよりも割高になることがありますので、ご注意ください。
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    • ※「なっトクプラン」には電気セット割引(3%)を適用しています。電気セット割引は、ガス料金からの割引であり、電気料金からの割引ではありません。割引対象額は、基本料金および従量料金(原料費調整額を除く)の合計です。同一需要場所において、同一名義により当社が別途指定する電気需給契約を締結いただいている場合に、ガス料金から3%割引いたします。

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