引越しをする際には、水道の停止および開始の手続きをしなければなりません。しかし、どのタイミングで、どのように手続きをすればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、引越し前の水道の使用停止と開始の手続きの方法や手順について、わかりやすく解説していきます。引越しを控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
引越しする時に水道を停止する方法
引越しの際には、まず、旧居の水道の使用停止手続きをする必要があります。その後、新居の使用開始手続きを行うのが一般的な流れです。新居と旧居が同じ水道局の管轄の場合は、使用停止と開始の申込みを同時に行えますが、異なる場合はそれぞれ手続きが必要です。
水道の使用停止の手続き方法は、「電話」「インターネット」の2通りがあります。どちらの方法で手続きを行う場合も、契約者氏名・現在の住所・お客様番号と給水番号が必要ですので、事前に準備をしておきましょう。
お客様番号と給水番号は、水道使用量等のお知らせが記載されている検針票や、領収書などに記載されています。
■電話での手続き方法
旧居エリアを管轄する水道局に電話をかけ、案内に従って手続きを進めていきます。水道局の電話番号は、水道使用量等のお知らせが記載されている検針票や領収書、各水道局のホームページなどで確認しましょう。
お客様センターの電話受付時間は水道局によって異なり、自治体によって土日祝・年末年始などは営業していないケースもあります。営業時間は、各水道局のホームページなどで確認しましょう。
手続きが引越しの直前になってしまった場合は、電話での手続きがおすすめです。ただ、繁忙期には電話が混み合い、つながりにくいこともありますので、手続きはなるべく早めに済ませておくのがよいでしょう。
■インターネットでの手続き方法
自治体にもよりますが、インターネットで水道の使用停止手続きができる水道局が増えてきています。各水道局のホームページなどで確認し、手続きが可能な場合は、PCやスマートフォンから行います。
インターネットでの手続きの場合は、契約者氏名・現在の住所・お客様番号と給水番号の他、メールアドレスの入力が必要になる場合があります。手続きの進捗状況や、手続き完了の連絡が送られてきますので、正しいメールアドレスを入力できるよう、事前に用意をしておきましょう。
ちなみに、水道の使用開始手続きは郵送でも行うことができますが、使用停止は郵送での手続きには対応していません。使用開始手続きについては、次の章で詳しく解説していきます。
■水道の停止時に立ち合いは必要?
使用停止の際には、原則として立ち会う必要はありませんが、オートロックなど、外部から水道のメーターを確認できない物件の場合は、立ち会いが必要になります。
また水道局によっては引越し当日までの水道料金を現地で精算することがあり、その場合も立ち会いが必要です。使用停止を申し込む際に、立ち会いが必要かどうかもあわせて確認しておくのがよいでしょう。
■停止の手続きをしなかったらどうなる?
使用停止の手続きをしなかった場合、引越し後の水道料金も請求されてしまいますので、注意が必要です。水道料金の内訳は、基本料金+実際の水道使用量に応じた使用料金です。
そのため、利用停止処理をしないと、まったく水道を使わなかった期間も基本料金が発生します。うっかり忘れてしまわないよう、引越し日が決まったら早めに手続きを行いましょう。
引越しをする時に水道の開始手続きをする方法
使用停止の手続きが完了したら、新居での水道使用開始手続きを行います。旧居と新居を同じ水道局が管轄している場合は、使用停止手続きの際にあわせて使用開始の手続きも行えますが、異なるエリアへ引越しをする場合は、別途手続きが必要となります。
水道の開始手続きの方法は、「電話」「インターネット」「郵送」の3通りがあります。どの方法で手続きを行う場合も、契約者氏名・新住所・使用開始日・支払い方法(銀行口座、クレジットカード情報)が必要となります。
郵送の場合は、新居に用意されている使用開始申込書で手続きを行いますので、事前に準備をしておきましょう。
■電話での手続き方法
新居のエリアを管轄する水道局に電話をかけ、案内に従って手続きを進めていきます。電話番号や電話の受付時間、土日祝も対応しているかどうかなど、詳細は各水道局のホームページから確認しましょう。
水道の使用停止と同様に、引越しの直前になってしまった場合は電話での手続きがおすすめですが、繁忙期には電話がつながりにくくなります。引越し直前にあわてるようなことがないよう、なるべく早めの手続きを心がけましょう。
■インターネットでの手続き方法
各水道局のホームページにアクセスし、PCやスマートフォンから使用開始手続きを行います。24時間いつでも申込みが可能なので、引越し前のあわただしい中でもスムーズに手続きが進められます。
自治体によってはインターネットからの手続きに対応していないケースもありますので、その場合は別の方法で手続きを行いましょう。
■郵送での手続き方法
水道使用開始申込書に必要事項を記入し、新居を管轄する水道局へ郵送しましょう。水道使用開始申込書は新居に用意されているケースが一般的です。新居に申込書が見当たらない場合は、各水道局から取り寄せたり、ホームページからダウンロードしたりする必要があります。
入手方法は電話やホームページで確認しましょう。郵送での手続きの場合、電話やインターネットでの手続きよりも時間がかかりますので、早めの手続きを心がけましょう。
なお、使用開始の際も、原則として立ち会う必要はありませんが、外部から水道のメーターを確認できないオートロックの物件の場合は立ち会いが必要となります。立ち会いの有無については、事前に確認しておきましょう。
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水道の手続きを行うタイミング
旧居での水道の使用停止手続きは、電話・インターネットのいずれの方法でも、申請をしてから手続きが完了するまでに日数がかかります。直前にあわてないよう、引越しの1週間前までには済ませておくようにしましょう。
新居での使用開始手続きは、引越しの3〜4日前までに行っておきましょう。手続きを忘れてしまうと、引越し後すぐに水道を使えない可能性があります。水道が使えないと、トイレの水が流せない、お風呂に入れないなどさまざまな不都合が生じますので、手続きを忘れないように注意しましょう。
使用開始手続きを行っていなくても蛇口をひねると水が出ることがありますが、この場合も使用開始の手続きは必要となります。引越し前に手続きをするのを忘れてしまった場合も、なるべく早めに使用開始の連絡をしましょう。急ぎのときは、電話での連絡が便利です。
水道の引越し手続きをする際によくある質問
水道の引越し手続きをする際によくある質問や、引越し前にやっておくべきことをまとめました。引越し直前にあわてることがないよう、気を付けるべきポイントを事前に確認しておきましょう。
■水道の引越し手続きを電話で申し込みたい。手続き可能な時間帯は?
水道局によって受付時間は異なりますが、平日の日中のみ対応してもらえるケースが多いです。各水道局のホームページなどで確認しましょう。
引越しの繁忙期には電話がつながりにくくなりますので、注意が必要です。電話で手続きをしたい場合は、旧居での使用停止手続き・新居での使用開始手続きのいずれについても、早めに済ませておくのがよいでしょう。
■月の途中に引越しすると水道料金はどうなる?
月の途中に引越しする場合、引越し日までに使用した分の料金は旧居の水道局へ、引越し日以降の料金は新居の水道局へ、日割りで計算した料金を支払うケースが一般的です。
しかし、自治体によっては日割り計算を行わない場合もありますので、確認をしておいたほうがよいでしょう。
■水道料金の支払い方法を変更する方法は?
水道料金の支払いを口座振替に変更したい場合、インターネット・銀行窓口・郵送・水道局窓口のいずれかから手続きを行います。クレジットカード払いに変更したい場合は、各水道局のホームページから申込書をダウンロードし、必要事項を記入して郵送します。
なお、自治体によってクレジットカード払いの対応は異なります。いずれの手続きでもお客様番号が必要です。お客様番号は新居に設置されている水道使用開始申込書や検針票に記載されています。
■水道の開栓手続きは土日でもできる?
水道の開栓手続きを土日に行えるかどうかは、自治体によって異なります。たとえば東大阪市の場合、土日および祝日は対応をしていません。手続き時にあわてることのないよう、新居の自治体を前もって調べておくと安心です。
■その他、引越し前にやっておくべきことはある?
使用停止・使用開始手続きの他にも、水道関連で対応しておくべき作業はいくつかあります。
ひとつは水道管の水抜きです。寒い地域の場合、水道管の凍結や破裂を防ぐために、水道の使用停止時に水抜きを求められるケースがあります。手動で水抜きを行う場合は、不凍栓を操作して水道管内の水を抜きます。
電動式装置がある場合は、スイッチパネルで操作を行います。作業手順については管理会社や大家さんに前もって確認しておきましょう。
そして、洗濯機や冷蔵庫など水道を使用する電化製品も、引越し前に内部に溜まっている水を抜いておかなければなりません。水抜きを忘れると、運搬時に水が漏れてしまう、機械が故障するなどのトラブルが起こる可能性があります。電化製品の水抜きは引越し前日までに済ませておきましょう。
【まとめ】引越しをする際の水道の手続きは早めに行おう
水道の使用停止・開始の手続きは、引越しをする際に必ずやらなければなりません。旧居・新居の水道局が同じ場合はまとめて手続きを行えますが、そうでない場合は個別に手続きの申込みが必要となります。
引越しの時期によっては、繁忙期に重なりスムーズに手続きが進められない場合もあります。引越し直前にあわてることのないよう、引越し日が決まったら早めに水道の手続きを行いましょう。